May 18, 2022
May 17, 2022
ナンバリングとラベリング
4年生の国語の授業でスピーチ原稿を作っていた。
子供たちが「私の好きな〇〇」についてスピーチ原稿を書いていた。
学年が見本とした原稿に「一つ目は〜、二つ目は〜」と書いてあった。
ナンバリングだ。
「箇条書き」と併せて、ナンバリングを指導すると後が楽になる。
「一つ目は〜、二つ目は〜」とあると、聞き手も漏れがない。
予告文で「〇〇の良さを二つ言います」と宣言してくれると更に聞き取りやすい。
さて、ナンバリングより数段難しいのがラベリングだ。
私の好きなコアラについて説明します。
一つ目は、コアラの住んでいる場所です。
コアラは・・・・
二つ目は、コアラの好きな食べ物です。
コアラは・・・・・
この場合の「住んでいる場所」「好きな食べ物」がラベルになる。
これが「構造」。
構造的に出来の良い文章を模範として読み込み、
自分も構造的な文章を書く癖をつけると、
読解力と表現力が相乗的に高まっていく。
・・・国語の授業だけではなく、各教科の授業でナンバリングラベリングを意識した文章表現に取り組ませてほしい。
May 16, 2022
ギフテッドの教育は「選りすぐり」ではない。
May 11, 2022
「言葉ってスゴい!」
日本の国語教育に求められること
A:日本はハイコンテクストの文化
B:英米はローコンテクストの文化
徹底して、言語化し、メッセージ化し、口頭で伝える教育
和久田学先生の『科学的に考える子育て』
ハイスコープカリキュラムについては、SNSでもよく発信されているが、ピンとこなかった。
GRIT・ マシュマロテスト・ペリー教育財団・アクティブラーニングに絡んで、次のHPなどを読んだこともあるが、幼児教育関連だからとそっちのけになっていた。
今回、和久田先生の本を読んで、以下の部分の意味が分かった。
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アクティブラーニングの学びにおいては、次の要素を重視した取り組みが行われている。
PLAN→DO→REVIEW
こどもたちが自ら計画を立てて行動し、結果を振り返れるよう、教師はこどもの学び方や遊び方を意図的に誘導する。ハイスコープではこれを「PLAN→DO→REVIEW」と呼んでいる。3ステップで取り組むことによってこどもは意図的に行動し、ほかに楽しそうなことがあっても気を散らさずに自分の決めたテーマに集中できる。計画を立てて遊ばないと、遊び方が衝動的なものになりやすく、自己規制力を養えないからだ。
https://resemom.jp/article/2019/10/04/52768.html
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・・・和久田先生の本のどの章も考えさせられたが、全くノーマークだったのが、この「ハイスコープカリキュラム」のくだりだった。
「ハイスコープカリキュラム」を知る前段階(7章)に、脳の機能がある。これもセミナーで何度も聞いたことだ。
◆ヒトの脳は「爬虫類の脳(生命維持)」「大脳辺縁系の脳(情動・欲求)」「大脳新皮質(認知・言葉・抑制)」の3階建てなっている。
◆思春期の脳は大脳辺縁系(アクセル)が強くて、大脳新皮質(ブレーキ)が弱い。つまり欲求と情動が強まるがコントロールができない。
◆大事なのは「抑制脳(大脳新皮質)」を育てること。何かを成し遂げるには、遊びたい、怠けたいという欲望を抑制し、すべきことに集中する必要がある。
◆この大脳新皮質の働きを「実行機能」と呼び、マシュマロテストで分かるように、幼児期から「抑制」を身につけさせると思春期・成人期のリスクを下げられる。
という流れがあって、第8章「成功のカギは『実行機能』にあり」に続く。
そして、「ハイスコープカリキュラム」は実行機能を育てることがターゲットの一つだと話が進んでいく。
長くなるが、ここが重要なので引用。
◆ 砂場で山を使って作って遊ぶことでも、子供たちは無意識のうちに実行機能を使って遊びを計画し、その計画に沿って行動することでしょう。しかし、それを意識的にさせたらどうでしょうか。大人がそこに関与し、子供に問いかけるのです。何して遊ぶの?と。
すると子供の脳は、ひとりで考えていた時よりずっと早く、意図的に働きます。 何しろ脳の片隅でなんとなく存在した計画を相手に説明しなければなりません。どうしても言葉を使って表現する必要があります。
私たち大人もそうですが、意図や気持ちを言葉にすると急に明確になります。原始的な・・別の言い方をするならば動物的な・・感情も、言葉にした途端はっきりと見えてきて、客観視できるようになります。どうやら私たちの脳の働きは、言語と 切っても切れない関係にあるようなのです。
だから、子供たちに「何して遊ぶ?」のとその子の計画を質問し、「何して遊んだの?」と振り返らせることは、彼らの脳の働きを言語によって深め、明確にさせるという意味で大切です。ハイスコープカリキュラムにある「プラン・ドウ・レビュー」にはそんな秘密があって、だからこそハイスコープによる質の高い幼児教育は、成人後の生活にまで影響を与えるのでしょう。
だとしたら、私たちもやってみるべきでしょう 幼児に限る必要はありません。(中略)頭の中にある一つ一つの計画を言葉にし、行動したら振り返ってみるのはどうでしょうか。P166
◆「計画する」「振り返る」のカギは言語化にあって、言葉にするという過程で大脳新皮質を刺激します。
という指摘に衝撃を受けた。
自分一人では言語化の必要がない。他者がいて、聞かれたり、説明したり、主張したりする必要があって、言語化しなくてはならなくなる。
教師がいて、適切なタイミングで問いかけるから、子供は言語化に必要に迫られる。そして大脳新皮質が刺激されていく。「認知・言葉・抑制」を含む実行機能が育まれていく。
「学習のめあてが大事だよ、学習の振り返りが大事だよ」という教育委員会の指導は、PLAN→DO→REVIEWに基づいているのか(違うかもしれない)。
だとしたら、「めあてと振り返りなんて馬鹿馬鹿しい」と一蹴する態度も科学的ではない。
「めあてと振り返り」に意味を持たせられるかどうかは、教師の意識の問題だ。
脳を成長させることの典型が「思考の言語化」で、それは、
※大学入試の国語問題(文学)は、およそ、ハイコンテクストをローコンテクストに言語表現することが基本なのかも。
と重なってくる。この件は次の投稿で。
May 08, 2022
「ABC分析」ではなく「ABC理論」
「ABC分析」は、応用行動分析の中で、どうすれば望ましい行動を増やしたり、問題行動を減らしたりできるのか、適切な対応方法を導き出す手法。
用意周到な先生
配慮のできる先生を見た。
April 28, 2022
漢字の読み書きのつまずきについて
かつて、漢字の読み書きのつまずきについて(発見と対策)という1枚のレジメを配布した。
『実践障害児教育』2013年に連載された「読み書きのつまずき発見は支援のチャンス!」村井敏宏氏を参考にした。
1 漢字の難しさには、3点あります。
(1)習う文字が多いこと。
特に3・4年生は1年間で200文字を学習するので大変です。
(2)画数が多く、形が複雑な漢字があること。
小学校で20画の漢字もあるので大変です。
(3)複数の読み方の漢字があること。
読み方を文脈で判断する必要があるので大変です。
2 漢字の誤り=漢字の混同には3要素があります。
(1)同じ音の漢字(同音異字)と混同する子。
「意味」の習得が不十分な場合、
「黒板→国板」「多い→大い」のような間違いを起こします。
対策① 部首の意味や漢字の意味を意識させる。
対策② 低学年では、絵と漢字とを対応させる。
(2)似た意味の漢字と混同する子。
「音」の習得が不十分な場合、
「ふゆ→雪」「にく→牛」「先生→生先」のような間違いを起こします。
読みがなから漢字が思い出しにくい子や、漢字のまとめのテストで点がとれない子に多いです。
対策① 漢字の練習時には読みを唱えさせる。
対策② 文章中の漢字や熟語を読む練習をしっかりさせる。
対策③ 意味のつながりで漢字を覚えることは得意なので、漢字の「仲間集め」もよい。
(3)漢字の形を混同する子。
「形」の習得が不十分な場合で、次のような間違いのパターンがあります。
①形の似た漢字との誤り
・・教える→考える、親友→新友
②部分的な形の誤り
・・・線が1本足りない、点の数が多い、線が突き出ているなど
③全体的な誤り
・・・部首の一部が別の字、形が大きくゆがんでいるなど
④部首の配置の誤り
・・・へんとつくりが逆・部首に位置が違うなど
時間をかけて練習していてもなかなか漢字を覚えられない子の中には、練習しながら別のことを考えたり、偏だけを先に書いたりして、覚えるための練習になっていない場合が多いそうです。
対策① 漢字の部首やパーツを意識させると、一画ずつ覚えるよりもまとまりで覚えられるので効率的だそうです。
たとえば16画の「親」の字も、「立つ」「木」「見る」の3パーツで覚えれば習得しやすい。
部首やパーツの意味を意識すると、漢字を覚える手がかりも増えるので、漢字は丸暗記でなく、語源を意識させるとよい。
対策② 少ない練習回数でも、部首の意味を考え、部首の名前を唱え、漢字の読み方も言いながら練習すると漢字が覚えやすい。
対策③ 鉛筆でノートに書くのが遅い子は、失敗が苦にならない指書きを多くさせると、練習量が増えて、定着しやすい。
「学習性無力感」への対応
光村WEBマガジンの「子ども理解の『そこ大事!』」(川上康則氏)は、非常に役立つ連載だった。
引用するとキリがないが、たとえば「学習性無力感」。少し改変して以下に示す。
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中学校や高校で、ノートを開くこともせず、ただ机に突っ伏し続ける生徒がいます。
「やる気が起きない」という無気力な状態を、アメリカの心理学者マーティン・セリグマンは「学習性無力感(Learned Helplessness)」とよびました。学習性無力感とは、「自分の行動が結果を伴わないことを何度も経験していくうちに、やがて何をしても無意味だと思うようになっていき、たとえ結果を変えられるような場面でも自分から行動を起こさない状態」をいいます。学習性無力感の状態に陥ると、人は「次は成功するかもしれない」という期待や、「再度挑戦してみよう」という意欲をもてなくなると考えられています。
生徒がすでに学習性無力感に陥っているケースでは、「やってみよう」という意欲が湧かないところからのアプローチを考えなければなりません。一回誘ったくらいでは行動につながりません。懇切丁寧な関わりを繰り返し、「この人となら、がんばってみてもいいかな」と、その子が思えるような関係づくりから始める必要があります。
また、「やってもうまくいかなかった」という経験の直後に、一緒にその原因について考え直す習慣を作ることです。結果の原因について考え直すことを「再帰属」といいます。ミスやエラーの原因を丁寧に分析したうえで、「こうすればうまくできそうだ」という方法を見つけることができたり、「別のやり方で乗り越えられそうだ」と方略を見直すことができたりすると、前向きな気持ちになります。
そうした再帰属を後押しする大人や仲間の存在は、あきらめ感や無気力感を軽減させていくのです。
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/webmaga/kodomo_rikai/detail03.html
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セリグマンの実験は、電気ショックを与えられ続けた犬は逃げる気力を失ってしまうというものだ。
苦労を重ねた先生なら、学習課題に積極的に取り組めなかったり、拒否したりする「学習性無力感」の子どもの気持ちが痛いほど分かる。
失敗を重ねた先生ほど、結果が伴わない生徒に寄り添い温かく声をかける教師になれる。
もちろん、「どうせ何をやっても駄目だ」のモードに入る前に、失敗体験を未然に防ぐことができたら、もっと良いだろう。無力感に陥ると分かっていて、そこに追い込む教師にはなりたくない。
April 27, 2022
自分の成長を恐れる「ヨナ・コンプレックス」
現状を打破するモチベーションを保つのは難しい。
かつて的を得たワードがあったよなと探してみたら、「ヨナ・コンプレックス」だった。
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アメリカの心理学者アブラハム・マズローは、自分の能力を発揮することを恐れる傾向を「ヨナ・コンプレックス」と名づけた。旧約聖書の中で、自分の使命を果たすことから逃げようとする預言者、ヨナにちなんでこの名前がつけられた。
「できない自分」でいることは残念で困ったことのようだが、一方で「安定」はしている。「できない自分」が「できる自分」になってしまうと、世界が変わってしまう。何よりも自分が変わる。
「できる自分」になって、自分や世界が変わるのは不安だから、「できない自分」のままがいい。そんなふうに現状維持をよしとする傾向が、私たちの中にはある。
PREDIDENT 2019・11.29 「世界一の発想」茂木健一郎
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◆自分の敵は自分
◆リミッターを外せ
◆ぬるま湯(コンフォートゾーン)から抜け出せ
なども同じだ。
もっともっと自分を変えていこうと思う反面、ひっそりとマイペースでやっていればいいじゃないかという思いがふとよぎる。
自分にも、ヨナ・コンプレックスがあったのだとよく分かる。
分かるからこそ、断ち切らねばならない。
April 20, 2022
明日はきっといい日になる
明日はきっといい日になる いい日になる いい日になるのさ
笑い合えたらいい日になる いい日になる いい日になるのさ
今日よりずっといい日になる いい日になる いい日にするのさ
君が笑えばいい日になる いい日になる いい日になるでしょう
コマーシャルで聞いた程度だったので、最後まで聞いたことはなかったが、先日、たまたま最後の部分を聞いた。
いい日になる
いい日にする
何度も出てくるフレーズの中で、一箇所だけ「いい日にする」が出てくる。
そう、いい日になるかどうかを望むだけでは他人任せだから、
本当にいい日にしたければ、自分でいい日にするしかないのだ。
冒頭に示したラスト4行は、まさに起承転結になっている。
すごいな。
高橋優初監督MV作品「明日はきっといい日になる」オモクリ監督エディットバージョン(Short size)
フルセンテンスだから思考訓練ができる ~法則化運動から学んだ文化~
Amazonの企画書はパワポの箇条書きではなく、文章表現だという。
◆欧米は契約社会で『書いてあることがすべて』という意識が強いため、資料でも文章が好まれる。一方、日本では『行間を読む』文化があり、単語や短いセンテンスの方が伝わりやすい。
https://dot.asahi.com/aera/2018122600031.html?page=2
◆資料を1ページにする発想は他の会社に無いわけではないが、アマゾンならではの流儀といえるのが、図やグラフ、箇条書き形式を廃していること。議題に応じておのおのが工夫して、文章で表現することが求められる。
「なぜなら、図や箇条書きでは読み手によって解釈にブレが生じるから。文章なら“行間を読む”必要が無くなり、共通認識を全員で持つことができる。会議に出席しなかった人が見ても真意をきちんと伝えられる」(佐藤氏)
・文章(ナレーティブ)で記述する
・経緯や説明はファクトベースで
・「ゴール」「結論」が先、「何をするか」は後
・1文はできるだけ短く
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00447/00007/
◆端的にいうと、パワポによるプレゼンでは、平凡なアイデアが立派に見えてしまったり、聞き手を「わかった気」にさせるだけで、メッセージが記憶に残りにくいといった問題がありました。
そこで、会議で使う資料はパワポより叙述形式の文章でしっかり書き込んだほうがいいだろうということになったんです。叙述形式で書けば、発表者の意図を十分に説明できますし、受け手が誰であれ、メッセージの受け取り方に大きな齟齬が出ません。
https://diamond.jp/articles/-/298547
さて、私たちの周りでも、講演記録や研究協議会記録などは、箇条書きが基本である。
しかし、向山洋一氏の実物資料・法則化運動の活字文化は違った。
学級通信、研究通信、サークル通信などが、いわゆるフルセンテンスだった。
フルセンテンスだから、場面が詳細に語られ、理解が深まった。
詳細なストーリーはエピソード記憶としてインプットされるので、内容が後々まで頭に残った。
併せて、宇佐美寛氏からは、書籍を通して、「主語の明確化」「一文一義」「結論を先に」「丁寧な引用を」といったアカデミックライテイングの作法を教わった。
おかげで、新卒のころから、フルセンテンスで書くことに対する抵抗がなかった。
子供の作文や通知表の所見など他人の文章を読むと、主語述語のねじれや不自然な文末表現などに違和感をもつ言語感覚を磨くことができた。
LINEのようなSNSがもたらす、ワンセンテンス・ワンワードの文化。今やその一言の代わりにスタンプで表現する時代。
そんな時代だからこそ、教育現場では「フルセンテンス」を指導せねばならない。
April 19, 2022
タブレットの付箋機能は授業改善の効果が高い
JEES 全国初等教育研究会が発行するフリーマガジン「wutan」2021年3学期号に、GIGAスクール構想に対する様々な提言がある。
主体的、対話的な学びに適した「付箋機能」についての解説は、とても分かりやすかった。
低学年は「画面を見る」
中学年は「入力する」
高学年は「見たり入力したりする」
という段階的な活用があり、その延長線上に「関係を考え、まとめる」という高度な活用があると説明している。
◆ジャムボードは 、クラウド 上で付箋を動かしたり 、 線や矢印を書き込んだりできます。先生が出した課題のキーワードが書かれた付箋をそれぞれの関係を伝えられるように位置を変えたり書き込んだりしてまとめていくのです。付箋に書かれたそれぞれのキーワードについて質問するのは、一問一答になるので覚えていれば答えられます。けれど、それらの関係を表すとなると、とても難しい。子供達はもう持てる知識を総動員して考えることになり一人ひとりが自分なりの考えを導き出します。
このような、習得した知識を活用して考える課題を、日本の子どもは苦手としています。社会に出れば絶対に必要な力ですし、できるようにならねばなりません。とはいえとても高度な活動ですから、今までのようなノートに書くやり方では多くの子どもが何をどう書けばいいか分からず途方にくれるでしょう。それをクラウド上で作業すれば、友達の考えをいつでも見て参考にできます。みんなに見られますから参考にはしますが、丸写しはしません。自分なりに工夫して違いを出そうとします。クラウドで共有できるからこそ、このような課題も、みんなができるようになっていくのです。P5
・・・クラウド上の付箋機能は、授業中、子供たちの頭上に浮かんでいる吹き出しを覗いてみるようなもので、挙手してない子も発表したがらない子の思いも瞬時に知ることができるのだから、授業の展開も大きく変わる。
サークルのオンライン例会。ある中学校では、生徒が教師の提示した課題に沿って付箋に書き込みをして、その画面を見せながら周りの子に説明していた。
主体的で、対話的で、深い学びを具現化していることがよく分かった。
付箋機能は、
①手軽に自分の意見を表出できる。
②手軽に他人の意見を確認できる。
③手軽に相互交流できる。
といった利点がある。
討論の前にノートにそのまま発言できる意見文を書かせたことがあるが、それをみんなに公開すると、他の子はその意見文に引っ張られてしまう。
しかし、付箋機能でキーワード、キーセンテンス程度を交流させれば、他人の意見に引っ張られることはなく、どの子もキーワードを使いながら、自分の言葉でうまく繋いでいける。
同じキーワードでも、組み合わせる際に、個々の判断が伴い、オリジナルな意見になる(しかも大きく外れない)。
キーワード・キーセンテンスをPCに入力し、それをつなげて発表する
というスタイルはデジタルとアナログの融合で、すごく効率が良い。
ところで、本校での過日の研究授業反省会でもジャムボードの付箋機能を使ったが、文末に自分の名前を入れた。
一方、例会で見せてもらった授業では、氏名は入れなかった。
誰が書いたかではなく、何が書いてあるかが大事にされている
これも、とても重要だと思う。
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