図画工作の指導は本物で
11月28日(日)、たじみ創造館ギャラリー工房というところに「内田新哉 ギアリンクス詩画集原画展」を見に行った。なぜ行ったのかという理由は省く。内田さんのHPも参考にしていただければと思う。
繊細なペンのタッチと淡い水彩絵の具のタッチに感激しながら原画を見入った。上に提示した絵では、さすがに水彩のタッチまでは分からないが・・。
もちろん、絵画にはいろんな用法があることは分かる。
しかし、このように「水彩絵の具の使い方をうまく生かした絵画をよく見てごらん」と見本を子供たちに示すことはあまりない。「いわさきちひろ」や星野道夫さんのカレンダーを教室掲示する先生はおられるが。
小学校の図画工作の教科書は大半が子供の作品で、見本というにはあまりにも技術レベルが低い。
内田新哉氏の作品はA4サイズ程度のものも多かったから、そのまま教科書に載せられる。そのような本物の見本こそをきちんと子供に提示して行くべきではないのだろうか。
子供作品の見本ということならトスランドに子ども美術館がある。
酒井先生のサイトにはたくさんの作品が掲示されている。
水彩のタッチまでは分からないが、よりよい見本を与えてよりよいイメージを持たせること、より確かな技術を教えていくことが大切だと思う。
同じサークルの先生は、サークルの先輩の指導した児童作品を掲示して絵画指導を進めた。
子どもにしてみれば「百聞は一見にしかず」である。先生が「こういう絵を描かせたいんだ」と理解できるのだから無用な混乱もない。
ちなみに中学校では美術の資料集を別に購入する(本校では800円程度)。見本作品をたくさん示すためには、これぐらいの投資は必要である。
そもそも図工の教科書のあの薄っぺらさは何なのだ?
無料配布だから販売価格に制約がある。したがってカラー印刷の図工教科書は薄っぺらにならざるを得ない。全く本末転倒な話である。
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