謹賀新年(神社の豆知識)
1日遅れの新年の挨拶となりました。
明けましておめでとうございます。
せっかくなので、「初詣」についてのネタを控えておきます。
(1)初詣のお参りは「願い事」をするのではなく「祈念」するのが基本だとか。
「祈念」とは「神仏に祈り、目的の達成を念じること」。
「・・・・させてください・できるようになりますように」と単純に願うのではなく、「今年は・・・をします」と自分の誓いを神様の前で表明することなのだそうです。
(2)神社についての解説が、地元のタウン情報誌に載っていました。
「○○宮」・・・名称の最後に「宮」が付く神社は、東照宮を除き、天皇や皇族を御祭神としている。
「○○天満」・・学問の神様、菅原道真を御祭神とする神社。「天神様」も同じ。
「○○八幡宮」・・源氏の氏神である八幡大神をまつる神社。
「神明宮・神明社」・・天照大神(伊勢神宮内宮の御祭神)あるいは豊受大神(同外宮の御祭神)をまつる。
「稲荷神社」・・本来は豊作をもたらす農耕の神、現在は商業の神をまつる。キツネは稲荷神社の神使。
「氏神様」・・・氏族の祖先神をおまつりする。
「鎮守様」・・・そに土地の守り神。
「産土神(うぶすながみ)様」・・その土地に宿る神をまつる。
今年の僕の初詣は尾張一宮の「真清田神社」
尾張氏の祖先神をまつるそうですから、上記の分類以外ということになるようです。
地元の奥町にあるのが「貴船神社」ですが、正式名称は「貴船神明社」。これは天照大神系ですね。
ちなみに隣の稲沢市には「国府宮神社」があります。
役人の「国府」が神社の管理をしていたから通称「国府宮」。
「宮」が付いていますが、正式名称は「尾張大國霊神社」。尾張の守護神という意味です。
これも、上記の分類以外かな?
僕は大学の卒論が、いちおう「天照大神(記紀神話)」関連だったので、神社には興味があります。
その割には、何も知らないので、今後もう少しこだわってみようと思っています。
大学時代は梅原猛の著作にも凝り、生身の人間が神社にまつられているのは「鎮魂」の意味だという説を知りました。聖徳太子・菅原道真は共に不遇の死で、怨念を封じ込めるために神としてまつられたという解釈です。
ところで、地元の木曽三川の洪水を防ごうと工事した薩摩藩の人々をまつったのが「治水神社」です。
薩摩藩の財力を散財させ、反乱を封じ込めるための治水工事。それを命じた徳川幕府は、さぞかし「恨み」を恐れたことでしょう。
人間が「神社」にまつられた経緯がうかがわれます。ただし治水神社の完成は昭和なんだって。
木曽三川の治水工事についてはこちらをご覧下さい。
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