塾の授業に学べ
冬休みに息子(6年生)のお友達のお母さんと「学習塾」の話をした。
いくつかの学習塾を見学・体験してきたのだそうだ。
お母さんは息子ともども、S塾が気に入ったと言う。
理由を尋ねると「授業がすごい。」と言う。
何がすごいのか尋ねると、要旨で次のように話してくれた。
「星の解説をするのに地球や月の画面が、スーっと太陽系に変わり、続いてスーっと銀河系に変わっていった。視覚的にもすごかったし、講師の人はずっと笑顔で全然叱らなかった」
・・・フラッシュのような動画の資料をスクリーンに映し出したのだろう。
視覚的なコンテンツは、保護者の心をとらえ、子供の心をとらえたようだ。
もちろん、そのコンテンツを生かすのは、教師の語り(リズムとテンポ)である。
プロジェクターとスクリーンを使って授業をしても、解説が下手であれば、子どもはスクリーンに目を向けない。子どもの視線がスクリーンに集中していないのに勝手に解説を進めても何の学習効果もない。
また「講師の人が、ずっと笑顔」というところも大事なポイントになる。
「教師の笑顔」と「子ども落ち着き」は相関関係がある。どちらが先とは言わないが、教師の「笑顔」は保ちたい。
自分の授業を受けている子ども・参観した保護者が「気に入った」と言われるような授業をしたいと思う。
トス授業検定のD表を意識するだけでも圧倒的に違うと思う。
1,授業のつかみ
2,子どもへの目線
3,あたたかな表情、対応
4,明確な発問、指示
5,心地よいリズム
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Comments
今朝、S塾の新聞広告を見ました。動画は「NHKエデユケーショナルの協力により制作された動画・資料等を駆使した体感型授業システム」なのだそうで。
「これまで文字と言葉でしかできなかった授業に、画像・動画という子どもたちにとって最も分かりやすい情報をプラスさせ、教育のあり方を大きく進歩させました。(中略)左脳しか動いていなかった勉強に右脳の働きをプラスさせること、記憶力や理解力を大幅にアップさせらるというわけです」と大学教授のお墨付き。
静岡大学の堀田龍也助教授は以下のコメント。「安直に『授業にデジタルを持ち込みました』『ビデオを流します』では、効果は薄いんですね。Sの○○は熟練の先生方が製作に直接携わっているそうで、流石によくできていると感じます。教える内容とか順序とか、教材プリントなどのペーパーメデイアとの連携とか、すでに確立している指導ノウハウがきちんと活かされている。スピードや臨場感など、先生が学習者の理解に応て演出を加えながら使えるんですね。だから生徒も『なるほど、そういうことか』と知識がつながっていく感覚で学ぶことができます」
・・・堀田氏のコメントは、デジタルを持ち込むには、それなりの授業技術が必要であることを訴えていますね。Sに負けないようにがんばらねば。
Posted by: 竹田博之 | January 12, 2005 12:12 AM