知的なテレビ番組に期待する
昨年12月20日のブログのコメントに次のように書いた。
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なるほど確かにそのとおりで、マスコミも学力低下を嘆く前に知的教養に関する番組や特集に、いかに興味を向けられるかを検討してほしい。ベストセラーの書籍や高視聴率番組を見れば学力(というよりも知的好奇心)がいかに失われているか分かるというものだ。もちろんアレンジされたクイズ番組や海外取材番組などは結構人気があって、日本人の知性も決して捨てたものではない。
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昨日、進路学習の時間に『父ちゃんはエジソン』というドキュメンタリー番組(録画番組)を見せた。
1年前に東海テレビで放映された作品で、自らも手に障害を持つ方が、様々な福祉器具を作り出す様子を特集したものだ。
60分番組のコマーシャル部分を早送りしてギリギリ45分。感想を書く時間がなくて見せるだけになってしまったが、中学2年生の男女とも静かに見入っていた。お金儲けだけでなく、世の中のために働くこと・自分にしかできない仕事をすることの尊さを少しでも感じてもらえたかと思う。
世の中には、教養を高める番組・生き方を考えさせる番組もたくさんある。あとは、どう教師が見つけ紹介していくかだ。
本日、たまたまJRに乗った。近くに女子高生の集団がいて、どうでもない話を続けていた。
そのうち、「テレビで阪神大震災の特集番組やってて、感動して泣いちゃった」という声が聞こえてきた。
どうでもないことを話す女子高生をも感動させるドキュメンタリー番組はすごい。
震災の被害を扱う番組で涙する女子高生も、きちんと真面目な番組を作るテレビ業界も捨てたもんじゃない。
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