ネットの情報も最新ではない
「モアイ」で検索したら、次のページが引っかかった→ここ
「この島でどうやって50t以上もあるモアイ像を運び、立てたかについては今も謎のままです」とある。
光村図書の中2の国語の教科書では、環境考古学者の安田喜憲氏が「わたしたちの最新の調査結果」ということで、
・イースター島には五世紀にはヤシの森があり、モアイを運ぶ「ころ」にも、生活にも用いられた。
・人口の増大とともに森は消滅し、今、写真で見るような草原になった。
と書いている。
タイトルで示したように、ネットの情報も最新ではない、ということを改めて感じる出来事だった。
もちろん、教科書の内容と一致するネット情報もあった→ここ
それでも、天然痘や結核などの伝染病でイースター島の人々は死に絶えたというような情報も得られたので、決して無駄ではない。今の人口は2100人だと教科書の注に書いてあるが、人口の推移は気になるところ。ある生徒がイースター島では戦争が起こった時期もあると教えてくれた。
ちなみに、教科書にはイースター島は「南太平洋の絶海の孤島」「日本の徳之島の約半分」と説明しており、注の欄で面積118平方キロと記している。
ネットの情報では「周囲約58km」「佐渡島の1/4」とある。
徳之島の半分と言われても、佐渡島の1/4と言われてもイメージできないというのが、生徒の反応であった。
ならば、面積約118平方キロを別の例で置き換えて伝えてやらねばならない。
これもネットで調べたら春日井市の面積が93平方キロとあった。イースター島は住んでいる市より少し広い。授業では、そこまで説明をした。
それは教科書の本文から逸脱しているのだが、「自分の身近な数値に置き換えてイメージする」という作業を実演することも大事な読解作業ではないかと思っている。
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