中山文部科学大臣の発言
中山大臣が、土曜日や夏休み(長期休業中)に授業を実施することで学力低下に歯止めをかけるというような発言をしている(いずれ証拠をリンクさせよう)。
この発言に対する反論は、昨日の私のこのブログでの寺脇氏への批判と重なってくる。
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学校五日制になったんだから、そのような体験をこそ、家庭に任せるよう訴えるべきではなかったのか。
家庭に任せるべき自然体験を学校が引き受け、本来学校でやるべき体系的な基礎教育をやれなくなったということか。
元々「自然体験を補う」など、学校の行動範囲では無理があるのだ。土日に保護者の引率であちこち出かける方がよほど成果があることは明らかである。我が家だって、それなりに自然体験を保障してきた。→ここ
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学校ではできない体験(自然体験・社会体験)がある。
つまり土曜日や夏休みにしかやれない「教育」はある。
そのような「教育」を中途半端に学校が引き受け、本来の学校教育の任務を怠るのは本末転倒の発想である。
中山氏は、次のように言うべきなのだ。
★学校教育は学校でしかできないことに専念します。基礎学力を保障します。
したがって、社会体験・自然体験などは、家庭や地域で、土曜日や長期休業中に責任を持ってお願いします。★
そして保護者の側からも、次のように言うべきなのだ。
土日や夏休みを利用して、自然体験やボランテイア体験・社会見学などをきちんとさせます。
ですから、学校は教科の授業をきちんとして基礎学力を保障してください。
お互いの領域が交錯する現状をこそ是正すべきなのである。
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