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March 07, 2005

3月10日は東京大空襲の日

p0306_001 昨日は、西武の堤氏のくだらない特集がテレビで多いことを批判した。
 しかし以前も書いたように、あなどれないテレビ番組もある。
 3月6日にNHKスペシャルで特集された「東京大空襲 60年目の被災地図」である。
 HPはいずれ更新されて詳細が出ると思う→ここ
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昭和20年3月10日午前0時7分。空襲は突然始まった。目標は東京の下町。超低空で進入してきたB29は、2時間半の間に32万発の焼夷弾を投下した。一夜明けた下町は一面焼け野原。至るところに遺体が横たわり、未だに行方の分からない人を含めるとおよそ10万人が亡くなった。
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 風化しそうな史実を3月10日近くににきちんと放映したNHKはさすがだと思った。
 内容は、少し難しくて、録画して中学生に見せても我慢できないかな、という印象はあった。
 しかし、個人的にはすごく興味を持って鑑賞できた。
 6年の息子も黙って見ていた。
 もっとも安全といわれた防空壕に逃げ込んだ人が全員焼死してしまい、防空壕に入れず駅の脇のような所で死を覚悟した人が生き残ったという。インタビューに登場した方は、無事防空壕に入った家族を失い、自分だけ生き残ってした無念さを語っていた。
 焼夷弾は木造の屋根を貫通し、あちこちに飛び火して家屋を焼き尽くす。その焼夷弾の性能もユタ州に実際に日本の木造家屋を建てて試作を重ねたものがこの日の空襲で用いられたという。2時間で1700トンの焼夷弾が落とされる夜空は我々の想像を絶するものであろう。「まさに火の海だ」という言葉も、残念ながら実感できない。
 私は、昨年の秋に向田邦子の『父の詫び状』を読み、壮絶な「東京大空襲」のことを知った。その読書体験がなければ、今回のテレビの特集も見なかったと思う。
 3月10日は東京大空襲の日。そんなことも知らずに平和に過ごす今の世の中は本当に平和なんだろうか。
 これだけ堅苦しい番組が民放には作れないなら、私はNHKの存在も認めようと思う。喜んで受信料も払う。

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Posted by: watch dogs pc | April 16, 2014 11:59 AM

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