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April 04, 2005

フードファデイズム

 中日新聞の日曜版に「世界と日本 大図解シリーズ」というのがある。→ここ
 4月3日はNo677で「フードファデイズム(Food Faddism)」というテーマ。
 初耳の用語だった。
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 マスメデイアや食品・健康食品産業などから日々、大量に発生される食べ物に関する健康・栄養情報を過大評価したり、過信すること。
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 なるほどね。
 大図解にも例があるが、「カテキン」「コラーゲン」「コエンザイム」といった健康食品が話題になる。
 スーパーでも、ココアも黒ゴマもバナナまで「テレビで紹介された」ことをPRしている。
 極端に言えば、みのもんたが「体にいい」とテレビで言うかどうかで、健康産業・食品産業が大きく動くということだ。
 メデイアリテラシーをかじっていると、

 ★みのもんたがテレビである食品をPRし、食品業界が動く

ではなくて

 ★食品業界が、みのもんたを動かして、ある食品をPRさせる

という構造であることが分かる。業界に安易にだまされないぞ、とは思う。
 ただ、たとえ業界に踊らされているのだと分かっていても「体にいい」と言われる食品には気持ちが動く。
 どうせ買うなら「効果がある」と言われたモノを買おうと思ってしまう。
 他の品物とは違って、食品はどうせ毎日買わざるを得ないからなあ。
 大図解には群馬大学の高橋久仁子氏の文章が掲載されていて、
 「○を食べると△に効く」という話題に接した時、「もしかすると、それってフードファデイズム?」と疑ってみて下さい、
とある。
 いかにもメデイアリテラシーの精神とよく似ているではないか。
 「ちなみにアミノ酸やカテキン飲料に『やせる』作用はほとんどなく、プルーンが鉄欠乏症性貧血に有益という事実はありません」だと。

 「食育」も教育の緊急課題である。
 しかし、安易な情報で子どもを煽ってもいけないし、子ども自身が情報を疑ってかかる「批判の目」を持てるように指導していかなくてはならない。 

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