学力調査の特集記事
ある先生のメールで「読売新聞」の教育関連の特集を知った。
少し前に僕がこだわった「学力調査」の特集もあった→ここ
読解力ダウンについては「無回答」が多かったこと、読書量が少ないこと、悪評高い「総合的な学習の時間」が実はOECD的な読解力、つまりただ読み解くのではなく、自分の見解を加えるという点で役に立つのだということなど、納得する記述が多かった。もっとじっくり読んでみようと思う。 トス技量検定の話題もあるし。
いわゆる「要約」の作業は「理解」の典型的な活動で、1つの解答に絞り込む「収束的な思考」とも言える。
一方「拡散的な思考」は多様な解答(発想)を重視するもので、「敷衍」という言葉があてはまる。それは誤解を恐れずに言い換えれば「表現」なのだと僕は思っている。
「理解」と「表現」は相反する思考のようだが、「表現(説明)」させる事によって「理解」が深まるということもある。OECDの読解力は、日本で言う「理解」と「表現」の融合なのだ。
今、新しい国語の指導が求められているのだが、現場の評判は思わしくなく、「総合的な活動」が不評なのと状況はよく似ている。理想として言えば、なるほどもっともで素晴らしいのだが、教師の指導が大変なのである。
まあ、教師の指導が大変と言うよりも、むしろ教師の発想の転換が大変と言うべきか。
発表やスピーチといった表現活動の指導のノウハウがないから、つい時代を逆行し「昔ながらの読み取り活動」の方がいいのでは、と思ってしまうのである。それでは駄目なのだと分かってはいるが。
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