「ドラゴン桜」10巻の学び(2)
『ドラゴン桜』」教師の感覚で読む。
教師スタッフの連携が見事だとつくづく思う。
10巻で言えば、自習に来ない水野さんについて心配をし、「あいつなら大丈夫」と信頼もする。
矢島がイライラしている様子に気づくと、ケアのために性格分析をし、プラス思考を促していくための時間を設定する。
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担任の桜木が、生徒個々の性格や現状をよく把握し、適切な手を打っている。
そういう意味では、「学活」のような場面がうまく機能している。
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「安定と焦り・不安を交互に繰り返す心理の波の中に受験生はいます」
「その波をいかに打ち消して乗り切るかが受験の鍵になります」
「矢島のように思いつめやすいタイプはその波に飲み込まれてコントロールを失う危険が大きいから注意しないと」
とある。
これって「受験」を「人生」に変えても同じだよね。
東大受験一本やり・受験テクニック満載の漫画のようで、こういう精神的なケアの場面が多く出てくる所がすごいと思う。
もちろん、逆に言えば、受験を支えるのは個々の性格や状況に応じた精神的なケアだということだ。
中学校も、ともすれば教科で教える中身だけが重視されるが、担任や教師チームの精神的なケアが重要だということを「ドラゴン桜」は教えてくれる。
また10巻の柳先生が、数学の美しさを説いていても反応が悪かったので
「そうか数式を見て美しさを感じるレベルにはまだ程遠いか・・」
と判断し、次の手を打っている(数式の美しさを実感させる例を提示している)。
このような場面は、理科の亜員先生が最初に登場するところにもあった。
このように生徒の反応・状況に応じて、教える内容を変化させているところもすごい。
教師はともすれば「教えたい内容」を押しつけるところがある。
相手に「教えたい内容」を受け入れる基盤や関心ばないなら、潔く修正・変更することも教師の技量の1つだ。
指導案を作ったから、指導案通りに教えなければと思う狭い度量の教師は×なのである。
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