「宿題はやれ」
『みんなのためのルールブック あたりまえだけどとても大切なこと』(ロン・クラーク著 草思社)の50のルールの中に次のものがある。
「宿題は必ず提出しよう」
この本には、趣意説明がある。
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宿題をかならず提出するのは、期限どおりに課題をこなすことを学ぶためだ。
大人になって仕事をするようになると、しめきりやそれを守るためのプレッシャーがかかってくる。
期日までに課題をしあげる練習が、将来、きみたちの役に立つだろう。
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なるほど、将来の訓練としての「嫌なこともやる」「期限を守る」ことの大切さを学ばせるわけだ。
ところで、以前イチロー選手が「どうすれば野球がうまくなるか」を聞かれて「宿題をやれ」と話しているところをテレビで見たことがある。
何の説明もなかったので、僕としては
① 練習は好きなものばかりではない。嫌なこともきちんとやり遂げることが大切
② 野球は監督の命令に従うことが大切。言われたことをきちんと守ることが大切
という意味なのかと勝手に解釈していた。
先日、別の解釈を聞いた。
土曜日の朝の「天才アスリートの作り方」というテレビ番組である。
③我慢して勉強すると、ストレス発散で練習に身が入る。
なるほど、精神論・根性論としての「宿題擁護」ではなく、純粋に練習効果(練習意欲)を上げるための勉強か。
③の発想は子どもには通じやすい。自分の発想が、ちょっと貧相だったのかと反省した。
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