« 「ドラゴン桜」10巻の学び(4) | Main | 説明文の授業 »

October 22, 2005

インテリジェントデザイン

 10月17日の中日新聞夕刊に「インテリジェント・デザイン」の裁判がアメリカで開かれているという記事が載った。
 IDは、進化は知的な存在(インテリジェント)が計画(デザイン)したという主張で、ダーウインの進化論では進化のすべてを説明できないのだと言う。
 ダーウインの進化論(自然淘汰)は「仮説」にすぎない、というような意見を以前耳にしたことがあったが、その頃は意味が分からなかった。
 今回、IDの説明を読んで「このことだったのか」と納得した。
 IDについては、次のHPなどが明確に内容を示している→創造デザイン学会
 このページの上にはIDについての様々なリンク先が示されている。
 創造デザイン学会が宗教団体系であることからも分かるように、IDは科学ではなく、宗教の論理である。
 「知的存在の計画」とは要するに「創造主である『神』の計画」の言いかえに過ぎないのだという考えだ。
 産経新聞関係で、二件のHPが検索できた→Sankei Web
産経Web
 
 鈴木光司の『リング』でなくて『らせん』でなくて『ループ』だったと思うが、生命体の成分だけをいくら放置しても生命体は生じなかった。生命が生じるのは「何かの力」が必要だ、というような部分があった(と記憶している)。
 読んだとき、「要するに『神の仕業』ということを言いたいのかな」と感じたのを覚えている。
 ジョデイフィスター主演の映画「コンタクト」は、地球外生命体に会いに行く宇宙飛行士の様子を描いている。
 誰が宇宙飛行士として選ばれるとき、たしか「神を信じるかどうか」が問われていた。そして出発するロケットをたくさんの宗教団体が取り囲んでいた。宇宙人の存在は神の否定になるようだ。
 「コンタクト」はIDとは直接関係ないが、アメリカに根付く「科学と宗教の論争」を感じた映画だった。
 
 IDを授業への導入をアメリカの31州で検討されていると言う。我々日本人にはとうてい理解しがたい部分である。

 (追記)
 NHKーBSで深夜「コンタクト」をやってました。ナイスタイミングで録画しました。
 科学者のジョデイフォスターはやっぱり素晴らしい。
 宗教団体の関係者らしき男が「人間は猿から進化したのではない」と叫ぶシーン・宇宙人に出会うことは神の冒涜だという抗議のシーン、存在証明できないから「神」を信じないと言い切る科学者ジョデイフォスターの台詞などは、やはりIDとの関連を匂わせるものでした。

|

« 「ドラゴン桜」10巻の学び(4) | Main | 説明文の授業 »

教育」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference インテリジェントデザイン:

» 「文化の日」記念・憲法四択クイズあちょー! [びんごばんごBlog]
この部分は iframe 対応のブラウザで見てください。 [使い方] (1) 上のフレーム内の[START]をクリックすると、第1問が出題されます。 (2) (A)(B)(C)(D)の選択肢の中から答えを選んでクリックします。正解・不正解の判定と解説が表示されます。 (3) 次の問題に進むには、[次へ]をクリックします。 (4) 全問終了の場合、10問中何問正解したか結果が表示されます。もう一度、挑戦する場合は[戻る]をクリックします。 ... [Read More]

Tracked on November 03, 2005 12:21 AM

« 「ドラゴン桜」10巻の学び(4) | Main | 説明文の授業 »