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November 10, 2005

「愚直」の一念

 中日新聞の夕刊で元プロボクシングチャンピオンの輪島功一氏の連載が続いている(まもなく終わる)。
 11月8日の99号では、「心技体」ではなく「心体技」の順だとして、次のようなくだりがあった。
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 「体」が「技」より先に来るということは、「簡単なことを一生懸命にやれ」ということだね。ロードワークも縄跳びも体操も、やるのは簡単。ただし飽きる。これをアーアと思ってだらだらやる人間と、「これがオレを鍛える」と一心不乱にやる人間の差は歴然として表れます。人に笑われるほど愚直になれるのは、一種の才能なんだ。単調な練習をいやがる選手は一流にはなれないよ。
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 「愚直」とは、こんな素晴らしい意味を込めた言葉なんだなと、あらためて感じた。
 ちなみに、先日、イチローの「宿題をやれ」というアドバイスは「退屈なことも、嫌なことも一生懸命にやれ」という愚直の意味だと思っていた。実際は「嫌な宿題を我慢してやると、その分練習が楽しめる」というものだったが。
 ともすれば、教師は生徒が飽きないようにリズムとテンポをし、教材を開発し、指示発問を練りに練る。
 しかし、そのような教師の援助がなくても、子どもは自分自身の意志で退屈さに耐え、何事にも一生懸命取り組んでほしい。
 

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