小見出しの意義(2)~構造化の自覚~
自分自身が「カテゴリー」という概念を理解したのはいつのことだろう。
中学校で「カテゴリー」という言葉を覚えなかったのは間違いないが、概念としてはある程度分かっていただろうか。
『故郷』という作品の感想を書くときに
・読む前 ・一度読んだ後 ・何度も読んでみて
というように段落を変えられるのは、カテゴリー概念が身に付いているからだ。
もし、それがないと
・読む前の感想 ・印象に残った人物の感想 ・疑問に思ったこと
など、バラバラな構成になる。書いている内容に統一感がないのだ。
バラバラになるのは、事前に何を書くか決められず、書いているそばから思いついたことを書いていくからだということもある。それでは「カテゴリー」概念など意識していられるわけがない。
出来る人は無意識にでも育っている、この「カテゴリー」の概念を、出来ない子にどう身につけさせればいいのだろうか。
(1)まずは、一文一義と、すぐに改行。
(2) 思いつきをなくすなら、「何について書く」ということをタイトル(小見出し)に表したり、予告文を書くことを習慣づける。
(3) 文章を読み解く際に、「この段落は○○について書いてある」という「○○」を意識付けさせ、抽象化の訓練する。そして、書くときに「○○について書く」という意識を持たせる。
あたりしか思い浮かばない。何とかしたいなあ。
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