街角見守りロボット
街角見守りロボットの検証実験というニュースがあることを知った。→ここ
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IT技術で子どもを守る試みが06年2月、大阪でもはじまる。
まず、自動販売機などにICタグリーダーや防犯カメラ、センシングネットワーク等の防犯機能を装備。
子どものランドセルに取り付けたICタグを読み取ることにより通過検知や緊急時の通報を行うという実験だ。
こうした防犯機能つきの自動販売機などを「ユビキタス街角見守りロボット」と命名、子どもにも安全な街づくりをめざす。
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何に驚いたかというと、ロボット(センサー)自動販売機に内蔵されるという発想だ。
僕は「危機管理」の観点から、次の2つは以前から注目していた。
(1)携帯電話
携帯電話には様々な機能が組み込まれ、まさにITのオールインワン状態である。
GPSもあり、金融決済機能もあり、娯楽的にはテレビやラジオや音楽プレーヤーも付随して、デジカメも当たり前になった。
ストップウオッチやボイスレコーダーは地味ながら結構便利な機能である。
携帯電話にワンプッシュの緊急コール・緊急ブザーがつくのも時間の問題だろう(もうあるかな?)。
ICタグなんて嫌だなあと思う人も「携帯電話」の所有は嫌がらないはず。
おそるべし携帯電話、いや「ケータイ」。
(2)コンビニ
コンビニにATMがついてポストがあって小包もやっててチケット予約もできる。
コンビニの何がすごいと言って「24時間営業」「有人店舗」の2点がすごい。
ようするに、コンビニへ行けば人がいて、警察と連絡がとれるのだ。
最近の交番は無人の場合が多く、役に立っていない。
コンビニは防犯カメラがあるから、トイレもATMも治安はいい。
災害時には、そこらの防災用具倉庫よりもはるかに食糧も生活用品も常置されている。
いっそ、コンビニが交番になり市役所の支所になり、郵便局になり、災害対策本部になってしまえばいいのだ。
おそるべしコンビニ。
と、思っていたら、次は「自動販売機」か。まいったなあ。
全国に500万台はあると言われる販売機。確かに道路に面していて、電源が入っていて、音声もOKだから、有効利用するにはもってこいの設備だ。
自動販売機に避難警報の放送設備を内蔵するのもいいかな(それはコンビニに付けるか?)。
ちなみに村上龍の『希望の国のエクソダス』では、全国の中学生がネットで情報提供してマーケテイングを確立するというくだりがあった(と記憶している)。
教育団体トスの全国的なネットワークを駆使すれば同じようにかなりの情報を共有できる。
ロボットとICタグという機械の反応だけでは確かな情報入力も危機管理もできない。
人間の手入力による情報提供や、コンビニ店員のような人間による安全確認は永遠になくならない。
危機管理にもっともっと雇用が回ると「安全な国家」になると思うのだが。
・・・こういうニュースを話題にして、「安全なまちづくり」「日本の将来」について子どもたちに考えさせてみたいと思う。
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