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March 06, 2006

イチローの作文の論理

 以前、イチローの作文について「逆算の哲学」として評価した→ここ
 もう少し詳しく書いておこうと思う。

①僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。
②そのためには中学・高校で全国大会へ出て、活躍しなければなりません。
③活躍できるようになるためには、練習が必要です。

 この3段階の論理が「逆算の論理」である。
 すばらしい。
 一字一句変えてない、6年生で、この文章を書いているのだから。
 穴埋めワークにすれば、次のようになる。
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①僕の夢は(  A   )です。
②( A )のためには(  B   )しなければなりません。
③( B  )できるようになるためには、( C )が必要です。

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 ただ夢だけを描く子が多い。
 夢のために必要な過程を描けない子が多い。
 今すべき事を自覚できない子が多い。

 もちろん(C)を書ける子もいるが、イチローほど具体的に(C)に自信を持てる子は少ない。
 以下が、イチローの(C)の内容である。

①ぼくは、その練習に自信があります。
②僕は3歳の時から練習を始めています。
③(中略)3年の時から今までは365日中、360日は、はげしい練習をしています。
④(中略)そんなに、練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。

 穴埋めワークにすると次のようになる。
==================================
①ぼくは、( C )に自信があります。
②僕は( D )の時から( C )を始めています。
③( E )の時から今までは365日中、( F )日は、( C )をしています。
④そんなに、( C )をやっているんだから、必ず(  A  )になれると思います。

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 夢の実現のために今、自分は何を努力しているか。
 そこを自覚できる子を育てたい。
 そのためにも「逆算の論理」をぜひ学ばせたい。

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