イチローの作文の論理
以前、イチローの作文について「逆算の哲学」として評価した→ここ
もう少し詳しく書いておこうと思う。
①僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。
②そのためには中学・高校で全国大会へ出て、活躍しなければなりません。
③活躍できるようになるためには、練習が必要です。
この3段階の論理が「逆算の論理」である。
すばらしい。
一字一句変えてない、6年生で、この文章を書いているのだから。
穴埋めワークにすれば、次のようになる。
=================================
①僕の夢は( A )です。
②( A )のためには( B )しなければなりません。
③( B )できるようになるためには、( C )が必要です。
==================================
ただ夢だけを描く子が多い。
夢のために必要な過程を描けない子が多い。
今すべき事を自覚できない子が多い。
もちろん(C)を書ける子もいるが、イチローほど具体的に(C)に自信を持てる子は少ない。
以下が、イチローの(C)の内容である。
①ぼくは、その練習に自信があります。
②僕は3歳の時から練習を始めています。
③(中略)3年の時から今までは365日中、360日は、はげしい練習をしています。
④(中略)そんなに、練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。
穴埋めワークにすると次のようになる。
==================================
①ぼくは、( C )に自信があります。
②僕は( D )の時から( C )を始めています。
③( E )の時から今までは365日中、( F )日は、( C )をしています。
④そんなに、( C )をやっているんだから、必ず( A )になれると思います。
===================================
夢の実現のために今、自分は何を努力しているか。
そこを自覚できる子を育てたい。
そのためにも「逆算の論理」をぜひ学ばせたい。
「教育」カテゴリの記事
- 行動を価値づけする(2024.09.12)
- 人々が画一化しないために(2024.09.08)
- 「原爆裁判」については、ほとんど知りませんでした!(2024.09.06)
- パラリンピックの理念(2024.09.02)
- 先生が子離れしないと、子どもは自立できない。(2024.09.02)
「国語」カテゴリの記事
- 都道府県の旅(カンジー博士)(2024.08.24)
- 何のために新聞を作らせるのか?(2024.08.23)
- テスト問題の意味を教えないと汎用的な技能が身につかない。(2024.08.22)
- 「対比思考」は情報処理能力(2024.08.06)
- 「おもしろい」を強要するのはなぜか?(2024.08.05)
Comments