「Presents」 角田光代
Presents(プレゼンツ) 角田光代
「人生には、大切なプレゼントがたくさんある。」一生の間に女性が、親・友人・恋人・子供などからもらう様々なプレゼント。直木賞作家・角田光代氏の文章と、人気イラストレーター・松尾たいこ氏の絵が、プレゼントにまつわる印象的なシーンを切り取った至福のコラボレーション本。
角田光代氏の書物として初めて読んだ。
何というか短編ゆえの物足りなさを感じてしまったが、それは自分が最近ある程度の分量に慣れてしまったからで、昔の僕ならこの程度の短編集が気に入っていたと思う。
短編の魅力は「俳句」と同じで、全てを語りきらないところだ。
語りきらないから不満も残るが、うまくいくと余韻になる。
「もう少し読みたいなあ」というところで中止されることでかえって、イメージが広がっていくのである。
それにしても「うまいなあ」と思った。女性へのプレゼントだが気にならなかった。
それぞれの作品の設定もラストも巧みだった。ぜひ、これを契機に他の作品も読んでみようと言う気になった。
圧巻は最後の作品。
「えっ、こんなプレゼントあり?」と思える意味深なプレゼントだった。
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