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May 14, 2006

暗号を読む作業(1)

 かつて中学1年の国語の教科書(光村図書)に、杉みき子氏の『あの坂をのぼれば』があった。
少し前は東京書籍の6年生の教科書に掲載されていた。
 
 「あの坂をのぼれば、海が見える」

→「坂をのぼる」は「苦しいことをなしとげる」という意味
 「海が見える」は「願いがかなう・いいことがある。幸せになれる・努力が実る」という意味で読める。
 したがって
 「苦しくてもがんばれば、願いはかなう」
という裏の意味は明快に確定できる(だから小学校の教科書にでも掲載できる)。
 子どもには「主題」というよりは「作者のメッセージ」という方が伝わりやすい。
 「作者は、この作品にどんなメッセージを込めているのでしょうか?」といった具合。

 同じような形で、星野富弘氏の随筆『鈴の鳴る道』のメッセージも読んでみたことがある。
 「鈴が鳴る道」とは「車椅子に付けた鈴が鳴るでこぼこ道」のこと。
→「でこぼこ道」は「苦しいこと」という意味
 「鈴が鳴る」は「いいことがある」という意味で読める。
 したがって
 「苦しくいことを乗り超えれば、きっといいことがある」
というような裏の意味は明快に確定できる。

 メッセージの宝庫は昔話や「イソップ物語」にある。
 「うさぎとかめの話」は「自分の才能におごらないで努力しましょう」
 「ありときりぎりすの話」は「先のことを考えてきちんと準備をしておきましょう」
 昔話は「正直者が一番」「正義が勝つ」なんてメッセージが多い。
 そのような簡単なものを紹介して、大物のメッセージ読みに挑戦させたい。

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