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May 25, 2006

愛国心と教育基本法改正(2)

 5月24日に教育基本法改正案の衆院特別委員会があった。
 改正案は、「愛国心」について、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度を養う」などと明記している。
 民主党は、「愛国心」については「日本を愛する心を涵養(かんよう)する」としている。
 個人的にはどちらでもいい。
 問題は「愛国心強制反対」の立場の人たちの思考である。
 某新聞の投稿欄には、時折反対論者の意見が掲載される。
①「自国を知れば愛国心は育つ」
 ~先祖に感謝し、未来を担う子どもたちに日本の良さを伝えていけば、自然と愛国心のある人間に成長するのではないだろうか。

②「法で強制する愛国心に嫌悪」
~国を愛する心は法律などによって強制されるものではなく、この国が内外に信頼される国になったとき、国民が自然発生的に感じるのではないでしょうか。

 愛国心の自然発生論が根強い。
 これは教育界で言えば、昭和30年代に「道徳」の授業が特設された際に、「道徳」はあらゆる教育活動において育てるもので、1週間に1時間の授業で教え育つものではないと主張された時の論理と似ている。
 道徳心は教えられないもの・自然に育つもの・
 愛国心は教えられないもの・自然に育つもの。

その意味では、民主党案の「涵養」の語句が鋭い(というかずるい)。
 「涵養」という言葉なら、指導にも使えるし、「自然に育つ」にも使えるからだ。

 かんよう 【▼涵養】
(名)スル
〔「涵」はひたす意〕水が自然にしみこむように、少しずつ養い育てること。
「徳性を―する」

 道徳教育は日常も行われるが、特設「道徳」の時間が無意味なわけではない。
 特設の授業時間の中だからこそ「道徳」が可能になることも多い。
 同じように考えれば「愛国心」は自然発生もするだろうが、特設時間の指導が無意味なわけはない。
 「愛国心」をきちんと伝えずにおいて、自然発生を期待するのはあまりも虫がよすぎる。

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