『ドラゴン桜』12巻の学び(2)
すでに13巻は出版されているが、12巻の気になる部分をおさえておきたい。
東大を第1希望にしている人がすべて最後まで東大希望のままということはなく、少しずつ他校へ希望が流れていく。
第1希望に入れる十分な能力を有しながら、より安全な合格校を目指して(決して低くはない)他校へ進路変更をする者も多い。
そうすると、合格率ギリギリながら最後まで第1希望を変えなかったので、合格のチャンスが巡ってくるということも起こってくる。
これは東大受験に限らない。
どの大学を選ぶにしろ、「ちょっとしたチャレンジ」を断念して「安全策」を選ぶケースはいくらでもある。
さらに言えば、こうしたケースは受験に限らない。
中学生が職場体験で希望地を選ぶ時だとか、選択教科の希望をとる時だとか・・。
人気の高い第1希望になれる確率が極端に低い場合、早いうちに第2希望や第3希望に移っておくのも1つの手段である。なぜならいつまでも第1希望に固執したばっかりに、後になって第2・第3希望に入ろうとしても間に合わず結局第4・第5希望にしか行けなくなってしまうというようなことがよく起こるからだ。
第4希望に入るくらいなら、早めに第2希望に絞っておけばよかった・・という後悔は辛いものだ。
かく言う自分は、倍率が高い第1希望に固執するより早々と第2希望に流れるタイプである。
「鶏口牛後」は大事な事だと思ってきたし、何よりも「希望がかなう」ことを優先したら「第1希望」か「第2希望」かは、2の次だと考えてきた。
そういう自分の生き方を考えると、最後まで第一希望を貫徹しようとする生き方がうらやましい。
ここだけは譲れないという人生の分岐点があったのかどうか自信がないが、そうした場面で「第一希望」を貫徹したかどうかも、自分にはよく分からない。
希望はかなわないこともあるんだからと、第一希望に固執しない生き方をしてきた。
だからこそ、迷わずに第一志望に突き進む「ドラゴン桜」を、うらやましく感じるのである。
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