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June 12, 2006

「だが、しかし」の論理

 論説文の書き方として、1つの模範例になっているものがある。
 「A」という内容を主張したいとする。
 その時に、「A]について述べ始めるのではなく、まずは反対意見となる「B」から述べる論法だ。

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 たしかにBである。
 だが、しかしAである。
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 自説Aを述べる前にBを述べるのは、
 自説に対する反論を十分理解し想定していることのアピールである。
 反論を想定して自説を述べているというのは、いかに「独善的でない意見」が展開されているかの証明なのである。
 例えば「教育技術は必要だ」という意見にしよう。
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 たしかに、技術さえあれば教育が成り立つわけではない。
 教育に対する愛情も情熱も必要であるし、技術の重要性は数パーセンに過ぎないとも言われる。
 だが、しかし、だからといって技術なしの指導はありえない。
 子どもを夢中にさせる技術、授業に集中させる技術などは明らかに存在するのである。
 そうした技術をたくさん持っている教師が、持たない教師よりも教師の技量が高いのは当然である。
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 このような指導を知ったのは石原千秋著「秘伝 中学国語入試読解法」である。
 最近、いろいろな著作のある樋口裕一氏も書いているとのことだ(どの著作かはまだ確かめていない)。
 ただし、いきなり「確かに・・・・」で反論のBから書いてしまうと、Bの印象が強すぎて本来の主張であるAが弱くなってしまう。
 読者を納得させる見事すぎる反論Bを用意するのは逆効果なので注意しろというアドバイスもあるらしい。
 これは尾括型の文章の短所でもある。
 尾括型の文章の短所を補うには「双括型」の文章にすればいい。
 最初に主張Aを述べる方法である。
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 私はAを主張する。 
 たしかにBという短所もある。
 だが、しかし~という長所を考えるとAである。
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