「食品のカラクリ」
読んでしまった。
別冊宝島の恐ろしい1冊である→ここ
みんな知らずに食べている!食卓の「舞台裏」
という表紙のコピーが生々しい。
こんな本を読んでしまったら、本当に食べる物がなくなってしまう。
BSEのアメリカ産の牛肉の輸入ばかり気にしているけど、もっともっと身近な危険が放置されているではないか。
おそらく僕の実家には「危険な食品」(三一書房)という本もあるはずだ。
そのようなタイトルの本を買ってこだわった記憶がある。
食品添加物等の恐ろしさは、何十年も前から話題になっていた。サッカリン・チクロなどは戦後の産物だ。
確かに今は「自然食品」「食の安全」「食と健康」が話題になるが、その一方で冷凍食品や安価な食品が世に出回り、むしろ危険な食品の数は増えているのではないかとさえ感じてしまう。
繰り返す。
どうしてBSEの牛肉と同等のボルテージで添加物の危険性が騒がれないのだろうか。
勝手な推測をはさめば
・狂牛病ほどインパクトのある実害が今のところ出ていない。
・もはや、多少の危険を冒しても、食品添加物を使わない食生活は維持できない。
・非難の声を上げたら、食べる物がなくなるか、価格が暴騰し、生活がおびやかされる。
などが挙げられるだろう。
結局、安価な食べ物はリスクを伴うことを理解するしかない。最後は「自己責任」だ。
40才を過ぎた私の体は既に食品添加物で冒されているかもしれない。
数年後、突然、日本中で人体の異変が多発するかもしれない(生まれてきた子に現れるかもしれない)。
こんな妄想が妄想でとどまってくれることを願う。
石油がなくなるという事態も深刻だが、「食の危険」という事態も深刻である。
不安をあおるだけの本ならいらない。
科学的な裏付けがあるなら、もっともっと話題にして使用停止まで持ち込んで欲しい。
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