「素数ゼミの謎」
1学期に「博士の愛した数式」を読んで、その勢いで「素数ゼミの謎」を読んだ。
「博士~」を読んでいなかったら、興味がわくこともなかったかもしれない。
日本のセミは6年・7年土の中で育つ、と言われる。ただし毎年出現する。
アメリカのセミの中には13年・17年周期で大発生するものがいる。他の年には一切現れないので「周期ゼミ」ともいうらしい。
このあたりの解説は次のHPに詳しい→ここ
こうした大量発生の生き残りセミは「素数を周期とするセミ」に絞られていったというのが著者の考えである。
そして、その根拠が「数学」なのである。
僕なりの理解で簡単に説明すると、
・以前は、さまざまな周期のセミがいた。
・ところが、違う周期のセミと交配すると、周期がずれて、変な時期に出現するので長い年月の中で絶滅する。
・ということは、違う周期のセミと出会わない種類のセミの方が種を保存しやすい。
(違う周期のセミと重なった方が出会いが多くていい、というのは誤りです)。
・ということは、他種のセミと周期が重なりにくい素数を周期とするセミの方が種を保存しやすい。
・というわけで、今でも13年・17年といった周期でセミが大量発生している。
個人的には日本のセミも興味がある。
愛知県・尾張地方では、昔は小粒のニイニイゼミをたくさん捕まえたのに、今はほとんどアブラゼミである。
ただし、春日井市の勤務校はたくさんクマゼミがいる。クマゼミの発生するのは土地が汚れているのだという人もいる。
今年の夏の終わりにツクツクボウシの鳴き声をよく聞いた。ツクツクボウシが増えているように思うのは気のせいか?
こうしたセミに関する自由研究は来年にしよう。
今年は「博士~」の影響で「数字のマジック」について考えてみた。
誰とも重ならない「素数」が好きなんて思ったことはなかった。
でも、重ならないからこそ周囲に惑わされず自分の生き方ができる。
だから、「素数」はすばらしいんだな、と思うようになった。
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