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August 27, 2006

中1自殺の遺書

ニュースによれば、中学1年生の自殺があり、原因は3年にもおよぶ「いじめ」だったのだとか。
新聞やネットで遺書が公開された。

■遺言書
 最近生きていくことが嫌になってきました。クラスでは「貧乏」や「泥棒」と言う声がたえず響いていて、その時は悲しい気持ちになります。それがもう3年間も続いていて、もうあきれています。それに、毎日おもしろおかしくそいつらは笑っているのです。そう言うことでこの度死ぬことを決意しました。
 私が、死んだ後の物は(弟2人の名前)で分けて下さい。机にある小判は私だと思って持っていて下さい。
 (弟2人の名前)は僕の分まで長生きして、いい職について下さい。
 いつも空から家族を身(原文のまま)守っています。
 さようなら
 いままで育ててくれてありがとう
 母さん父さん
 By.(男子生徒の名前)

 なぜ中学校で「いじめ」が分からなかったのか、指導できなかったのか、防げなかったのか
が話題になる。
 小学校からの「(言葉による)いじめ」だから、注意して観察はしていたものの、そんなに深刻にはとらえられなかったのかもしれない。
 外傷をもたらす「いじめ」に比べて、言葉によるいじめは現行犯でないと把握しにくい。
 また発覚しても「そんなこと言ってはいかんだろう」というような口頭注意にとどまりやすい。
 そもそも言っている方にも、「そんなに悪意を持って言っていない」というケースが多い。
 言う方は軽い、言われる方は重い。
 だからこそ、こわい。
 「覆水盆に返らず」で書いたように、「ごめん」ですまない事態である。
 「そんなに相手が傷ついているとは思わなかった」は言い訳にはならない。
 教師も同じで「そんなに深刻な事態だとは思わなかった」は言い訳にはならない。
 子どもの口にする言葉1つにも、細心の注意を払わねばならない。

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Comments

Hello there! I could have sworn I've visited this blog before but after going through many of the posts I realized it's new to me. Anyways, I'm definitely happy I discovered it and I'll be bookmarking it and checking back regularly!

Posted by: Alan | May 15, 2014 01:12 AM

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