中1自殺の遺書
ニュースによれば、中学1年生の自殺があり、原因は3年にもおよぶ「いじめ」だったのだとか。
新聞やネットで遺書が公開された。
■遺言書
最近生きていくことが嫌になってきました。クラスでは「貧乏」や「泥棒」と言う声がたえず響いていて、その時は悲しい気持ちになります。それがもう3年間も続いていて、もうあきれています。それに、毎日おもしろおかしくそいつらは笑っているのです。そう言うことでこの度死ぬことを決意しました。
私が、死んだ後の物は(弟2人の名前)で分けて下さい。机にある小判は私だと思って持っていて下さい。
(弟2人の名前)は僕の分まで長生きして、いい職について下さい。
いつも空から家族を身(原文のまま)守っています。
さようなら
いままで育ててくれてありがとう
母さん父さん
By.(男子生徒の名前)
なぜ中学校で「いじめ」が分からなかったのか、指導できなかったのか、防げなかったのか
が話題になる。
小学校からの「(言葉による)いじめ」だから、注意して観察はしていたものの、そんなに深刻にはとらえられなかったのかもしれない。
外傷をもたらす「いじめ」に比べて、言葉によるいじめは現行犯でないと把握しにくい。
また発覚しても「そんなこと言ってはいかんだろう」というような口頭注意にとどまりやすい。
そもそも言っている方にも、「そんなに悪意を持って言っていない」というケースが多い。
言う方は軽い、言われる方は重い。
だからこそ、こわい。
「覆水盆に返らず」で書いたように、「ごめん」ですまない事態である。
「そんなに相手が傷ついているとは思わなかった」は言い訳にはならない。
教師も同じで「そんなに深刻な事態だとは思わなかった」は言い訳にはならない。
子どもの口にする言葉1つにも、細心の注意を払わねばならない。
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Comments
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Posted by: Alan | May 15, 2014 01:12 AM