「孤独の効用」
久しぶりの発信ですが、古い発言を流用する。
PCの動きが重たくなったので、ファイルの削除をしていた。
その際、ついつい文書をのぞきこんでいて、結局削除できずに困ってしまったものが、たくさんあった。
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「THE21」というPHPのビジネス雑誌(2004年12月号)に斎藤孝さんの連載がありました。
初めて読んだのに最終回でした。
それにしても、いい話でした。
特集タイトルは「頭がいい人のパソコン仕事術」です。520円。
斎藤氏の連載のタイトルは「孤独の効用」
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多くの日本人は道場に通うことが練習だと思い込んでいるので、毎日でも通いたがるわけだ。本来は、一度習った型を、次に道場にいくまでの一ヶ月なら一ヶ月間、一人で毎日繰り返し練習すればいい。
そうして習った型を身につけてから再び道場にいき、さらに次の型を習う。
だいたい勉強でも習い事でも、なかなか上達しない子供というのは習っているときしかやらないものである。
習うことと練習して身につけることを混同しているのは、子供だけでなく大人もそうだろう。何にしても技を身につけるためには、一人で練習を繰り返す、孤独な時間を持たなくてはならない。
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サークルや研究会が自分の授業の力量を伸ばすのではない。
日々の授業そのものを意図的に仕組むことが、授業の力量を伸ばすのだ。
ただし、一方で我々は絶えず学び続けていかねばならない。
人から「習う」こと、本から「習う」ことを忘れてはいけない。
個人的に断言すると、「学び」は書き留めておかないと風化します。
10年前の自分は「結構いいこと書いていた」と思うことだってざらです。
書き留める能力は才能でも何でもありません。
「継続」が、書き留める力を伸ばすのです。
それは向山先生の生き方・学び方の追試でもあります。
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夏休みにセミナーに参加しなかった自分への言い訳みたいをするつもりはない。
ただ、自分は「じっくり一人でこもる時間」がほしい性分である(人付き合いが悪いと入っても過言ではない)。
それでも、夏休みも残り2週間になったので、いつまでもこもっていないで、外気に触れる訓練をしていかねばなるまい。このブログへの発信も、その練習みたいなものである。
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