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September 07, 2006

要約指導~「柱」概念への疑問~

 要約指導に関する私のブログ(ここ)に、井上さんという方からコメントをいただいた。
 井上さんの教材分析を見ると、「読み研方式」というか「柱概念」であることが分かる。
 大西忠治氏の書籍を読んで「柱概念」について、少し学んだことがある。
 不確かだが、宇佐美寛氏が「柱概念」を批判していたと思う。そのような文章も読んだ。
 宇佐美氏の論に乗っかるわけではないが、僕も「柱概念」には、疑問というか限界を感じたことがある。

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 僕は彼女のことが好きで好きでたまらなかった。
 僕は彼女に電話するかどうか悩みに悩んだ。
 しかし、僕は彼女に電話しなかった。
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 この3つの文で「柱」を選ぶというのは、どの文を選べと言うことなのだろうか。
 最終結果としての行動・結論として考えたら最後の「電話しなかった」であろう。
 しかし、「電話しなかった」という行動は好きで好きで、悩みに悩んだという結果である。
 そう考えると、私には「柱の文」を見つけるということは、決して簡単なことではないのだと思う。
 教師でさえ、迷い揺れるような概念では授業できないと思うのだ。(続く)

9/10追記
「事後法で裁けない」と同じで、柱概念を意識していない文章を柱概念で分析するのは無理がある。
同じくトピックセンテンスを意識していない文章からトピックセンテンスを抽出するのも無理がある。
「起承転結」も同じで、我々が、いくら起承転結が「ああだ、こうだ」と推測しても、当の作者がそのつもりで書いていないなら仕方ない。
教科書教材を分析していると、「これは分析が無理なのではないか」と思える文章がある。
構成やトピックセンテンスを意識していない文章は、いくら緻密に分析しようにも限界がある。
いや、むしろ緻密に分析すると、破綻するのである。
でを

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Comments

竹田博之さん、こんばんは。

要約指導についてのコメントありがとうございました。

竹田さんのコメントについて、私の考えをホームページに掲載しましたので、ご意見をいただければありがたいです。

Posted by: 井上秀喜 | September 12, 2006 at 10:17 PM

HPへの掲載ありがとうございました。十分な勉強もしていない自分に正対して論じていただいているようで恐縮します。上記の3つの文を「どれも柱だ」というなら、やはり柱概念を十分理解して書いている人の文章しか柱概念で分析できないのでは、という気になりました。僕の素朴な疑問が決して「独断」ではないことが分かって安心しました。

Posted by: 竹田博之 | September 13, 2006 at 01:01 AM

今の自分には要約指導について論ずる余裕がない。過去の「要約指導についての疑問」のHPをご覧いただきたい。そこから別のHPもたどれるので、ご覧いただければ幸いである。http://homepage2.nifty.com/take-t/koku03.htm

Posted by: 竹田博之 | September 17, 2006 at 05:20 PM

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