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September 19, 2006

岡野雅行「俺が、つくる!」(中経出版)

Okano
世界一の町工場、岡野工業株式会社社長の岡野雅行。
wikipediaにも個人名で出てくるほどの有名人である→ここ
 本書は岡野社長のインタビュー記事で、おびただしいほどの語録で、もはや一部引用が不可能である。
 どの章も圧倒された。
 岡野社長が発言からは、やり方次第でビジネスチャンスはあるのだ、ということが分かる。
 中小企業も、すごいんだなという気にもさせる。
 最新情報の入手と英断、「人がやらないことをやる」という反骨精神・チャレンジャー精神、そして義理人情。
・・・どれも岡野氏の大事な要素だと思う。
 解説者の財部誠一氏は、岡野氏が中小企業の新しいビジネスモデルを創造したのだと言う。
 解説の中で財部氏が次のように書いている。
====================
やれデフレだ、中国だと、悪い話ばかりを並べ立て、日本経済がいかにダメであるかを一生懸命に語る学者や評論家たちと岡野さんでは、住んでいる世界が違います。(中略)
しかし、日本経済の将来をいくら悲嘆しても、また景気の現状をいくら嘆いてみても、そこから何も生まれません。
=====================
 前にも書いたように、環境問題と同じで「フリーター」のような非正規社員の問題ー日本の経済問題ーを悲観しているだけでは教育にならない。
 そういう意味では岡野社長の話は、悲観論からの脱却である。
 決して順調な人生ばかりではなかったのだと思う。
 寝る時間を削ってまで開発やら配達やら技術の鍛錬やらに費やした苦労は半端ではなかったはずだ。
 そうした苦労を乗り越えた岡野氏の発言は、説得力がある
 「小泉首相や竹中大臣よりも日本経済のことは分かってるよ」という言葉も重い。
  
 目次にあらためて目を通してみて、あえて、もう1カ所紹介するとしたら「狩猟民族」の話だ。
 「農耕民族」は、人と同じでいいし、人がやったことを真似していれば間違いはない。
 一方、「狩猟民族」は人の後から行っても獲物は残っていないから、自分で狩場を開拓していくしかない。

 
 「人と違うことをしないと生き残れない」という意識の差が、同じ町工場でも明暗を分けた。
  読んでいて「圧倒的なパワー」を感じる元気の出る本だった。
  なおインタビュー記事も、本書と同じくらい岡野氏から元気がもらえる→ここ

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