数値で物を考えよう
「ビクトリア湖の悲劇」について先日、ブログを書いた。
「ビクトリア湖」についての認識が甘かった。
アフリカ最大のビクトリア湖は、面積6万8千平方キロ
ケニア、ウガンダ、タンザニアの三カ国に囲まれた世界第3位の広さ
湖の広さは九州の2倍、琵琶湖の100倍
九州の2倍の湖は、どう考えても「海」である。
例えば伊勢湾で1種類の魚が大量発生しても、
そんなに沢山の種類の魚は絶滅させるような影響はないだろうと思う。
琵琶湖や諏訪湖なら、1種類の魚に占領されるのもありうるとイメージできる。
絶滅がイメージできるからこそ、様々な取り組みが実施される。
「絶滅の危機」というイメージをするには、ビクトリア湖のサイズは大きすぎる。
とはいえ、いくらイメージしにくくてもビクトリア湖の状況が事実なら仕方ない。
絶滅品種を救いたいと思う。
ナイルバーチを駆除しればいいと思う。
しかし、漁場となる湖が九州の2倍である。
どれほどたくさんの人が漁業で生計を立てていることか。
商業価値のある魚を、ヒステリックに駆逐しよう、などと叫ぶことは幼稚な発想だ。
大切なのは「相対的なイメージを持つ」という発想だ。
「湖のサイズに比して多い外来魚」
「生活人口に比してのナイルバーチの漁獲量」
という相対的な関係の中で物事を論じないと、すごく片寄った意見になてしまう。
それは世に言う「バランス感覚」である。
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