読まない本『水からの伝言』
タイトルは『水からの伝言』、写真は「水は答えを知っている」と微妙に違うが、まあいいか。
いずれも江本勝氏の本。
先日、書店にたくさん並んでいたのはサンマーク出版の写真集?だったから、おそらく「水は答えを知っている」である。
どうして書店で平積みかというと(ネットで調べたところ)6月29日に「金スマ」という番組で歌手の倖田來未が「水の結晶」の話をしたかららしい→ここ
ネットでもその話題はたくさん見られる→ここ
私自身は、TOSS関連の実践で、目にしたことはあった。
「ありがとう」のような言葉をかけた水は、美しい結晶ができる。ご飯が腐らない。
「ばかやろう」のような言葉をかけた水は結晶が汚い。ご飯が腐る。
そのような道徳の授業に懐疑的であった。「そんな馬鹿な」と思っていた。
だから「水からの伝言」がインチキであるという発言の方が僕には信用できる。
・「水からの伝言」にみるにせ科学 ・世界一の誤解 市民のための環境学ガイド
・「水からの伝言」関連リンク集
江本勝氏の企業であるHPには、我が家のPCからは入れない。
セキュリテイソフトが次のように遮断してしまうからだ。
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Norton Internet Security がこの制限サイトに対するアクセスを遮断しました。
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サイト: http://www.hado.com/
遮断したカテゴリ: オカルト/ニューエイジ
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江本氏の企業が、制限サイトであるという事実も見逃せない。
関連リンク集からは、同士であるTOSSの先生方の道徳の授業実践・朝会の訓話などが出てくる。
中にはリンク切れになってHPが見られないものもある。
しかし、HPが見られなくても、授業をしてしまった事実は残る。
子どもは覚えている。授業参観で行った例もあるようで、そうなら保護者も覚えている。
それも個人ではなくTOSS実践という形で批判をされる。
だからこそ、自分の発言には責任を持たねばならない。
私は、私個人の責任において、次のように発言する。
「水からの伝言」「水の結晶」関連の書籍には、疑問点が多く、批判的な意見も多く見られる。
少なくとも現在の段階で肯定的に学校教育の場で紹介すべきではない。
すでに授業実践した人は、自分の責任において何らかの所信表明をすべきである。
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Comments
はじめまして、東京の「のぶ」と申します。
「ニセ科学」関係のこんなサイト↓
http://del.icio.us/cactus_f/pseudoscience
から飛んできました。
TOSS実践されている方のご意見だけに、重みがあります。
つい先日、京都と東京で行われた「ニセ科学フォーラム」でもこの本がメインの話題としてとりあげられました。もちろん「道徳の授業に使われている」ということが最大のテーマです。
(私のブログの記事にに簡単な解説と、リンクがあります)
Posted by: のぶ | September 05, 2006 02:42 PM
のぶさん、コメントありがとうございました。にせ科学に関するブログに関する情報もありがとうございました。授業で紹介される内容について責任を持てるよう、もっともっと勉強していかねばなりません。
Posted by: 竹田博之 | September 07, 2006 06:29 PM