いろは歌(3)
「いろは歌」から発展して、もう1点。
あるクラスでカタカナの「ヱ」を教えたら「ヱビスビール」だと教えてくれた。
確かに「ヱビスビール」だった。
しかし、ついでながら、ローマ字(?)の表記は「YEBISU BEER」である。
「ヱビス」なら「WEBISU」になるはずなのに・・。
のHPは「Y」の疑問にかなり忠実に答えている。
しかし、「ヱ」なら「WE」になるはずだという僕の疑問には答えていない。
と思ったら、このHPのトラックバックに、その解答と解説が載せられていた。
http://d.hatena.ne.jp/hakuriku/20060312#wed
しかし、そうやってローマ字表記を調べていくと、内閣訓令式ヘボン式や何ならで、これまた深い淵に落ちていく。
→http://www.halcat.com/roomazi/iroiro1f.html
「つ」は、「TU」と書くと、正しくは「トウ」になる。「つ」はヘボン式では「TSU」である。
学校は内閣訓令式で教える。
しかし、パスポートはヘボン式表記である。
http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/hebon/index.html
だからパスポートでは「ゆう」のように伸ばす音を示すことができない。
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ヘボン式では長音を表記しない(ただし、OH表記については下記参照)
(例) 河野(こうの) KONO 大野(おおの)ONO
日向(ひゅうが) HYUGA 中馬(ちゅうま) CHUMA
平成12年4月1日から、パスポートの新規申請に際して、氏名に「オウ」又は「オオ」の長音が含まれる場合、「 O 」 か 「 OH 」 のいずれかの表記を選択することができるようになりました。
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ヘボン式だと「SHINJO」である。学校は訓令式だから「SINZYO」で教える。
そのような表記の問題(教え方の違い)も、当然国語科の範疇だから、生徒から質問が出た時の準備をしておかねばならないのである。
深い知識もないままに、適当に思いつく事例だけで説明していると授業中に「あれ、この場合はどっちだったかん?」と混乱をきたすことになる。
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Comments
A motivating discussion is definitely worth comment. I do believe that you ought to write more on this topic, it may not be a taboo subject but generally people don't discuss these issues. To the next! Cheers!!
Posted by: Http://photos.stacys50.com/ | January 30, 2014 06:17 PM