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October 31, 2006

教師発の「いじめ」

 教師が「いじめ」に加担している、と言われるのは悲しいことだ。
 最悪の事態といってもいい。
 だからこそ、我々教師は、自分の言動に細心の注意を払わねばならない。
 TT教師が特定の子に張り付いたり、作業のたびに、特定の子に支援を続けたりすれば、その子が出来の悪い子なのだと知らしめているようなものだ。「小さな親切、大きなお世話」なのである。
「 なんでオレんばっかり」と逆ギレされるほど、その子をしつこく注意していれば、周りの子も、そこまでしつこく注意していいのだという気になる。
 「おそいなあ」
 「早くやれよ」
 「おい、やる気あるのか」
 「何点以下は不合格だぞ」
 「未提出の人は、ここに名前を書いておくぞ」
というような、さりげない発言が、特定の子を傷つける。
 そして、子どもたちの中に「あの子はバカにしていい」というお墨付きを与えるきっかけになってしまう。
 そのような「いじめの言い訳」を与えるような言動にならないように教師は配慮していかねばならない。

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 ところで、たとえ教師が冗談をエスカレートさせて特定の子を小馬鹿にしたとしても、

だからといって、パンツをずりおろすような非道な行為をした子が免罪されるわけではない。

 当然だ。
 教師は、小馬鹿にしたかもしれないが、パンツなどずりおろさない。
 そのところを混同して、「先生がいじめていたから、僕たちもいじめていいと思った」などといった弁明を真に受けるべきではない。
 いじめの具体的な内容で考えれば
 「先生が小馬鹿にしていたから、僕たちもパンツをずり下ろしていいと思った」
 「先生が悪口を言っていたから、僕たちも殴っていいと思った」
という論理が、いかに破綻しているかはお分かりいただけるだろう。 
 そこまで先生が断罪されるべきではない。
 どさくさに紛れて教師に全ての罪をなすりつけているような報道もある。
 しかし、教師は暴行もしていないし、教師は無視や仲間はずしをしていない。
 暴行や仲間はずしをした張本人は未成年で断罪できないので、その分、学校が糾弾される。
 だからこそ、「教師がいじめに加担した」「教師がいじめのきっかけになった」という言い訳に利用されることは回避しなければならない。

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