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October 17, 2006

「言葉の裏読み」がいじめを防ぐ

国語で言葉にこだわった授業をしていると「Aと書いてあるからAなのだ」という理解になる(当たり前か)。
しかし、人間の言葉と心は複雑で「書いてあることと裏腹」ということもある。
「Aと書いてあるけど本心はBなのだ」ということだ。
中1国語の『大人になれなかった弟たちに・・』の中に栄養失調で子どもを失う母のセリフがある。

ヒロユキは幸せだった。母と兄とお医者さん、看護婦さんにみとられて死んだのだから。空襲の爆撃で死ねば、みんなばらばらで死ぬから、もっとかわいそうだった

 これは大人の解釈で言えば「裏腹」である。幸せだと思いこまないとやりきれない母親の悲しい心境が隠れている。「強がり」とか「やせがまん」も同じような態度のことだ。
しかし、子どもは「ヒロユキは幸せだと思う。~と書いてあるから」と当然のように「幸せ」だと反応する子が半数いる。
本心でないことを口にする、ということがなかなか想像できないのだ。
そこで、次のような例を使って話す。

◆本当はすごく痛いんだけど「痛くないよ」と言うことがあります。この時に「あっ、そう、痛くないんだ」と、あっさり認めてしまっては冷たい人間になってします。「そうは言ってるけど本当はどうなのかな」と声をかけてあげられるといいんだよ。

相手を心配かけまいとして、思ってもいないことを言うことがある。
その時に、言葉通り受け取って放置してしまうような子どもには、したくない。
「発した言葉の裏を読む」ことは、国語の読解指導の中の1つとして位置づけて指導していきたい。

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Comments

言葉の裏読みを強制する社会こそが「いじめ」を作っているのでは?

Posted by: | June 29, 2009 at 12:19 PM

言葉の裏読みを強制する社会こそが「いじめ」を作っている、と感じた話↓です。
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2007/0926/149130.htm?g=01

Posted by: | June 29, 2009 at 12:27 PM

このエピソードは、サイトのコメントを読む限り、賛否両論ですね。

言葉の裏読みを強制する社会こそが「いじめ」を作っている
・・・私が用いていない「強制」という言葉を挿入してマイナスイメージ操作をしているようですが、一切「裏読み」しないのも、「裏読み」しすぎて身動きとれないのも、どうかと思います。私は「裏読みを強制」するつもりはありません。

Posted by: 竹田博之 | July 03, 2009 at 01:42 AM

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» 裏読みで いじめを防ぐ こともでき/気配りで つらい相手の 裏読みを [アルデバランの 夢の星]
色々引用させていただきました。どうぞ、よろしくお願いします。 [Read More]

Tracked on January 15, 2008 at 08:36 PM

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