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October 30, 2006

いじめの断定は難しい

 いじめ自殺のような問題が出ると、学校側がいじめを認めた認めなかったで大騒ぎになる。
 自殺しているんだから、相手に精神的な苦痛を与えるようないじめがあったことは明らかではないか。学校の隠蔽体質は全く変わらない、といった論調で学校は批判される。
 でも、想像して欲しい。
 いじめの加害者は多くの場合、その学校の子どもである。

自殺者が出ました。遺書には○○君の名前が書いてあります。

というだけで、○○君を加害者とする「いじめ」があったと断定できるわけがない。
 万が一、ぬれぎぬのいじめ自殺の加害者にされたら、そちらの親も子も大変なショックを受ける。
 そう考えたら事実確認は極めて慎重に行わねばならないのは当然である。
 だから、申し訳ないけれど「「自殺者した子の言い分が100%正しい」という前提では学校の調査はできない。
 学校は、軽々しく○○君を断罪することはできないし、それはしてはいけないのである。
 それにしても、学校における自殺が起きた場合、それを学校の内部調査で進めるのは、かなり難しい。
 第三者である警察に介入でもしてもらわないと解決は難しいと私は思う。

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