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October 30, 2006

「いじめ」と「いじめ」以外

 本日の中日新聞のコラムにも文部科学省の「いじめ」の定義が書いてあった。

1)自分より弱い者に対して一方的に
2)身体的・肉体的な攻撃を継続的に加え
3)相手が深刻な苦痛を感じること

 これなら、さまざまな行為が「いじめ」に含まれる。
 しかし、世の中にはさまざまな犯罪があるから、れっきとした犯罪名があるなら、その犯罪名で扱うべきだろう。
 おどし・中傷・誹謗は「恐喝」、暴力は「暴行」というようにだ。
 
 とはいえ、それだけではよく分からない行為、どう考えればいいか分からない行為がある。

◆昨日まで仲の良かった友達がメールで「死ね」と書いてきた。
→ これは「自分より弱い者に対して」の行為と言えるかどうか。
 昨日まで対等だったのだから、加害者には単なる「仲違い」口げんか」という意識しかないかもしれない。もちろん言われた方は、ショックを受ける。したがって、このようなケースの場合、加害者・被害者の双方に見解の相違が起こる。

◆聞こえよがしに「うざい」「きもい」などと言う。
→本人に言ったのかどうかの判断があいまいなので、てごわい。加害者は被害者からクレームがついたら「言っていない」とシラを切る。そのような証拠不十分になるギリギリのところで無視したり、嫌みを言ったりしているのだから、被害者もクレームを付けなくなる。どうせ「気のせい」だとか「思いこみ」と言われて終わるからだ。そう思われると思うと辛くても訴えられない。そのことが被害者の辛さを増幅させる。被害者本人にとっては悔しくて悔しくて仕方ないことだろう。このような行為を恨んで遺書に書いたとしても、名前を書かれた本人はシラを切る。学校が事情を聞いたくらいでは、「いじめ」認定は難しいのである

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