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October 17, 2006

「想像力」がいじめを防ぐ

国語の授業で人物の心情の読み取りをする。
書いてあることから、書いていないことを想像する(妄想はいけない)。

具体例はマニアックで申し訳ないが中1国語の『大人になれなかった弟たちに・・』で疎開の相談に行った僕の家族が親せきに「うちに食べ物はない」と門前払いになる場面がある。
黙って立ち去る母。
なぜ、母は事情を説明したり言い返したりしなかったのだろうか?

子どもたちからは次の3つが簡単に出る。
1)腹が立ったから
2)悲しかったから
3)言い返しても無駄だから

クラスによって次の2つが出る。
4)親せきとの言い合いを子どもに見せたくない
5)親せきだって必死で家族を守っているのだから

どれが一番いいか、とか、どれが正解かということではない。
普通の子どもが思いもつかない(5)のような解が考えられることを話し、それぐらい、いろんな答えを考えてみようと話す
どれも考えられる。考えられるなら考えられるだけ列挙してやることが読みの力なのだと思う(正確には言えないが、大西忠治氏の書物にそう書いてあった)。

そんな風にたくさん理由を考えることにどんな意味があるのか?
雑談まじりに次の話をした。
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たとえば、授業中机に伏せている子がいる。
「授業をさぼるな。やる気はあるのか」と、つい叱りたくなる。
でも、体調が悪いのかもしれない。
放課にトラブルがあって泣いている(泣き顔を隠している)のかもしれない。
そう考えたら、簡単に叱ってはいけないのだということが分かる。
だから、何かあったら原因や事情を何通りか考えてみるといいんだよ。
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想像力があると、相手の立場に立てる。
いろんなケースを想定できれば、一方的に断罪するような失敗を回避できる。
「想像力」がいじめを防ぐ、というのが1つの持論である。

(追記)
某反省会があって、某教育大学教授のY先生を前に酔って力説する機会があった。
Y先生はウーロン茶だった。
この場合、先生がお酒を飲まない理由を考えたら
・元々お酒に弱い。
・昨日飲み過ぎた。
・これから用事がある。
・車で来ている。
・体調が悪い
といった理由が考えられる。
このようにあらゆる可能性を考えることが「おもいやり」なのだと思います。
だから、国語の授業で「生きる力」を育てられるんです、と言ったら分かっていただけた。

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