「出口式 論理力ノート」PHP
コンビニで買った本。
ビジネス書扱いだったのでコンビニに置かれていたのだろう。
出口氏の「論理エンジン」の受験参考書は何冊か買ったが演習形式なので少々つらかった。
こちらは、受験国語のような詳細な読解力の解説でなく、論理的思考のススメである。
「図解」なので、左が解説、右が図解。
厚さもぺらぺらなので1000円は少し悔しいが、手元に置いておくと便利だろうと判断した。
第1章の1が「論理とは『他者意識』から生まれる」、2が「『自立心』が論理力を発達させる」
この2ページだけでも価値があった。
保育園・幼稚園に入ると自分の気持ちをわかってくれない相手(他者)・自分の思い通りにならない相手(他者)の存在を知る。そうなると、必然的に筋道を立てて説明しようと思う。だから、そこに「論理」が生まれる。
他者を意識し、他者に向かって筋道を通す。それが「論理」である。
だから、依存心が強い子供は、論理を扱うことができないのだ、と書いてある。なるほどなあ。
逆に言うと中学校に入っても、我を通したがるような子は他者意識に欠けていて論理的な思考も不十分なのだ。思い通りにならないとすぐ切れたり、押し黙ったりして泣いたりして、自分を表現できず、相手を説得することもできない子が確かにいる。
斎藤孝さんの講演で聴いた「論理的な人は冷たいという人がいるけど、論理的な思考ができる人ほど思いやりがある」と通じるものがある。
まだ十分読んでいないが、パラパラめくって目に飛び込んでくる見出しや図解を観るだけでワクワクしてくる。
結構、今まで自分がやってきたことと相通じる点があるようで、読了が楽しみである。
(注 11月27日 P18に「1冊の参考書で現代文の新しい考え方がわかり、新たに出発することはできる。それはあくまで出発であり、何度も繰り返し練習することで、初めて論理に習熟できるようになる」とある。読了しただけでは習熟はできないことも指摘されている。「わかる」と「できる」は大違いといったところか)。
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