夕張市の保育料~ところで幼保一元化は?~
レビのニュースで聞いただけなので不確かではあるのだが書き留める。
聞きまちがえだったらごめんなさい。
財政破綻した夕張市ではさまざまな公共料金が値上がりし、保育料も12万円になるのだと聞いた。
保育料12万円?
そんなにしたら、ちょっとした仕事に出ているお母さんは、働いている意味がない。
聞きまちがいかと自信がなくなるほどの驚きの数字だが、ネットではなかなか数値まで調べられなかった。
(11月25日、どうやら保育料12万円は年間の負担増の金額のようでした。それもテレビの一瞬のニュースで確かめられなかった。負担増の一覧表を載せておきます。クリックすると大きくなります)
ちなみに、少し古いデータでは次のように紹介されている→元はここ。
他にも「少子化対策」としては、認可保育園の月額保育料の値下げ。
東京都渋谷区では、昨年4月に、月額保育料(所得税30万円の場合)を
22,600円から11,300円に下げました。
これは全国で一番安い月額保育料だそうです。逆に最も高い財政破綻した夕張市では53,500円。
その差、53,500円ー11,300円=42,200円
年間で、42,200円×12月=506,400円
3年で、506,400円×3年=1,519,200円
車が買えちゃいます。。。まー地域性もありますから単純に比べるのはどうかと思いますが。
逆に驚いたのが渋谷区の11300円。
日本人って、いろんなところで均一のサービスを受けていると思いがちだけど、実際はすごく違うんだな。
ただし、保育園や幼稚園というと、どのくらい「入りやすいか」というのも問題で、いくら安くても倍率が高くて入園できなければ意味がない。自治体によっては「入園待ち」の子どもがたくさんいて、「待機児童」の問題もかなり深刻だとか。だって入園させられなかったら仕事が続けられないわけだから深刻である。
保育料の金額によっては、容易に保育園に行かせられない、という事態が生じ、
保育園・幼稚園の混雑具合によっては、入れたくても入れられないという事態が生じる。
そして保育園・幼稚園というのは、実際はかなりさまざまな方針の差異があり、育てられ方に差異が生じる。
そのようにお金の問題や人数制限の問題で保育園や幼稚園に入るか入らないか(あるいは、どこに入るか)が左右されてしまう。
日本の幼児教育は、それほどお粗末なのか。
そもそも保育園は教育機関でさえない。保育園と幼稚園の一元化は今回の教育基本法の改正では何の話題にもなっていない(ようだ)が、本当はもっと真剣に考える時期に来ている。
義務教育は小学校からだからといって、それ以下の年齢は放置しておいていいのか。
小学校より小さい子どもだって社会性を養うために何らかの集団生活を営んでおいた方がいいのは明らかである。自由保育などと言う聞こえのいい方針で放し飼いにされてはたまったものじゃないが、そもそも保育園は学校ではないから教育的な配慮を要求をしても意味がない。
他方、幼稚園・保育園の問題は「少子化対策」の問題でもある。子供を安心して預けられるシステムがないと第2子・第3子を育てることは困難だ。
国が掌握する教育の基本的な制度という意味では、「愛国心」の議論よりもっともっと大事な問題だと思うのだが・・・。「厚生省と文部科学省の間でもめている」というようなくだらない理由で棚上げされていないことを祈る。
幼保一元化の話題
◇幼保一元化学校教育法(文部科学省)に基づく幼稚園と、児童福祉法(厚生労働省)に基づく保育所の機能を一体化しようという動きのこと。親の就労の有無で利用できる施設が限定されることへの不満に加え、都市の待機児童の増加、地方の過疎化・少子化による子ども集団の小規模化を解消する狙いも。子育て不安に対応した相談や親子の集いの場も提供する。これらの機能を備えた施設を「認定こども園」とする法案をつくるため、国は35園の先行例を検討する総合施設モデル事業を今年度実施。今国会で法案が可決されれば、今秋から施行される。
毎日新聞 2006年3月23日 東京朝刊
http://www.nri.co.jp/news/2005/050222.html
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/05/post_21.html
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