「論理力ノート」~イコールの関係~
「出口式 論理力ノート」の第2章「『論理的な読み方』を身につけよう」では「イコールの関係」として、次の4つについて書かれている。
①具体例・・・主張の証拠
②体験・・・・・主張の強化
③引用・・・・・主張の裏付け
④比喩・・・・・言葉にならない思い
以前、出口式の「論理エンジン」に学んだ訳ではないが、「イコールの論理」についてまとめてみた。
同じことが書いてある、などと偉そうに言うと出口氏に失礼か。
それにしても①の具体例が主張の証拠になるということを、最近はまさに「その通り」だと思えるようになった。
それは
1)統括型の文章で意見文を書かせる時に、主張ー理由・具体例を書かせるようにしていること。
2) 説明文を読み取るときに、この主張は例えばどういうことなのか、を読み取らせたり、自分で補わせたりしていること。
3)OECDの読解力が、自分の知識や経験と、結びつけて考えさせることを狙っていること。
4)横山ドクターから教わった「認知心理学による理解の3段階目」が問題解決レベル(理解した内容に自分の思考を加えること)を指していること。
などで、このところ意識していることと合致してるからだ。
先日授業した説明文「未来をひらく微生物」では、
まず「微生物とは」に答えられる箇所を探し、
次に「例えば微生物ってどんなものか」という具体例を探す。
という作業を行った。
そして、続いて「発酵」についても
まず「発酵とは」に答えられる箇所を探し
次に「発酵を利用した食品は何があるか」という具体例を探した。
このような流れは「主張ー定義」「主張ー具体例」という文脈の読み取りを意識した活動だった。
説明文では「問いと答え」の部分を探すことが大事だと言われる。
同じくらい「主張ー具体例」の部分を探すことが大事なのだと思っている(思うようになった)。
ちなみに「イコールの関係」を含む「文相互の関係」については以前もブログで書いた。
その元となる文章は1991年まで遡るもので、僕にとっては長年の追求過程なのである。
これまでモヤモヤしてたものが、最近整理(自覚)できるようになってきた。
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