デイベート型の発想の問題点(1)
前回のブログの補足をする。
★「友だちに謝る方法は電話がいいか、手紙がいいか、メールがいいか」
という言い方は、選択肢を限定してしまう。そもそも「直接謝る」という方法が削除されている理由(状況設定)がない。
★「AかBか」で議論して、それぞれの長所・短所を言い合って、それでも再度AかBかで結論を出すのは「意固地」になっている感がある。
現実的な対処の仕方には折衷案がある。
・「その日のうちに電話で謝っておいて、次の日直接会ったときに「ごめんね」と言いながら手紙を手渡す。
というと、3つの合わせ技になる。これなら、様々な短所を補完できる。
1)他に選択肢はないかを考える。
2)それぞれの長所・短所を考える
3)組み合わせたり、新たな改善案を考えてよいことを話す。
・・・そのような拡散的な思考ができることが、自分の視野を広げたり、相手の立場を思いやる心を育てることに役立っていく。
齋藤孝さんの講演で「客観的な思考のできる人ほど思いやりがある」という話しを聞いたことがあるが、この意味なのだと理解している。
「教育」カテゴリの記事
- 行動を価値づけする(2024.09.12)
- 人々が画一化しないために(2024.09.08)
- 「原爆裁判」については、ほとんど知りませんでした!(2024.09.06)
- パラリンピックの理念(2024.09.02)
- 先生が子離れしないと、子どもは自立できない。(2024.09.02)
「国語」カテゴリの記事
- 都道府県の旅(カンジー博士)(2024.08.24)
- 何のために新聞を作らせるのか?(2024.08.23)
- テスト問題の意味を教えないと汎用的な技能が身につかない。(2024.08.22)
- 「対比思考」は情報処理能力(2024.08.06)
- 「おもしろい」を強要するのはなぜか?(2024.08.05)
Comments