デイベート型の発想の問題点(1)
前回のブログの補足をする。
★「友だちに謝る方法は電話がいいか、手紙がいいか、メールがいいか」
という言い方は、選択肢を限定してしまう。そもそも「直接謝る」という方法が削除されている理由(状況設定)がない。
★「AかBか」で議論して、それぞれの長所・短所を言い合って、それでも再度AかBかで結論を出すのは「意固地」になっている感がある。
現実的な対処の仕方には折衷案がある。
・「その日のうちに電話で謝っておいて、次の日直接会ったときに「ごめんね」と言いながら手紙を手渡す。
というと、3つの合わせ技になる。これなら、様々な短所を補完できる。
1)他に選択肢はないかを考える。
2)それぞれの長所・短所を考える
3)組み合わせたり、新たな改善案を考えてよいことを話す。
・・・そのような拡散的な思考ができることが、自分の視野を広げたり、相手の立場を思いやる心を育てることに役立っていく。
齋藤孝さんの講演で「客観的な思考のできる人ほど思いやりがある」という話しを聞いたことがあるが、この意味なのだと理解している。
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