「論理力ノート」~見出し語~
「論理力ノート」の第2章の論理的な読解法の1番は「見出し語を頭に置いて、本文を読む」である。
このP24には、2つの内容が書かれている。
文章の趣旨を縮めたものが題だから、題に注目して読めば「おそらく記事の内容は見出し語の内容について、具体的に書いてあるはずだ」ということになる。
題に注目するというのは読解に置いても大切だが、書く作業に置いても意識させることが重要だと思っている。
そのことを「構造化の自覚」ということでブログにも書いてきた。構造的に書くことで、今度は構造的に読むことができる。読む活動と書く活動は表裏一体なのである。
もう1つは、「文章には要点の部分と飾りの部分とがある」という主張で
・「要点の部分」=一般的な表現
・「飾りの部分」=具体的な表現
という構造になっている。これは、大西忠治氏の言うところの「柱概念」である。
「一般的な表現」というのは誤解を含みそうな言い方で、
次ページの言葉で言えば「主張」、
よく使う別の言葉で言えば「抽象」である。
「もっと具体的に論ぜよ」ということを「抽象のハシゴを下りよ」などと宇佐美寛氏は使った。
例えば「愛国心を授業する」とはどういうことなのか、それを具体的に述べないと賛否は語れないということを「具体的に語る」という観点でブログに書いた。
筆者の主張が分かりにくいので「例えば何のことなのか」を考えさせる実践もしてみた→ここ
いろんなところで学んできたことが、集約されているようなので一気にまとめてみたい。
「教育」カテゴリの記事
- 人々が画一化しないために(2024.09.08)
- 「原爆裁判」については、ほとんど知りませんでした!(2024.09.06)
- パラリンピックの理念(2024.09.02)
- 先生が子離れしないと、子どもは自立できない。(2024.09.02)
- 防災教育の2つの方向(2024.09.02)
「国語」カテゴリの記事
- 都道府県の旅(カンジー博士)(2024.08.24)
- 何のために新聞を作らせるのか?(2024.08.23)
- テスト問題の意味を教えないと汎用的な技能が身につかない。(2024.08.22)
- 「対比思考」は情報処理能力(2024.08.06)
- 「おもしろい」を強要するのはなぜか?(2024.08.05)
Comments