「新・武士道」岬龍一郎(講談社+α新書)
とりあえず読了。
PHPの『武士道』のあとがきと重なる箇所も多く、復習しながら読み進めることができた→ここ
しかし、ネットサーフィンではないが、この本を読むと、次から次へと読む必要のある本が増えてきた。
人物で言えば西郷隆盛・上杉鷹山・山岡鉄舟・福沢諭吉・二宮尊徳・・・
この本に紹介された概要では、なかなか満足できない。入門書としては読みやすくてよかった。
先日書いたように「武士道」は、もういいかなと思っている。
それは、「武士道」の大元は儒教や仏教や神道である以上、明治時代や江戸時代よりも、もっと遡ったことろから勉強しないといけないからだ。
例えばP85では西郷隆盛の道徳規範『西郷南州遺訓」のある言葉の大元が『論語』の「天を怨みず、人を尤(とが)めず」であると解説している。また内村鑑三の用いる「天」の言葉に関連して、老子(道家の祖)の「天網恢々疎にして漏らさず」を紹介している。
「天道は厳正だから、どのような悪事でも早晩見つかり、その報いは必ず来る」という意味から、
・天が見ている・・オテントウさまが見ている
につながっている.。
「天知る、地知る、我知る、人知る」は「後漢書(楊震伝)」の言葉である。
したがって「教育勅語」や「武士道」でなく、もっともっと古くからの日本人の道徳規範について勉強していきたいのである。
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