日本人よ 胸を張りなさい
上記はサブタイトル。
本題は「台湾人と日本精神」(小学館文庫)
小林よしのりが「台湾論」を書くのに参考となった単行本が、小林よしのりの「台湾論」が台湾で発禁扱いされて、販売中止。
日本文教社の単行本が小学館文庫としてリニューアル。
その際「台湾論」を記した小林よしのりに感謝とエールを書き加えている。
星新一の書物に台湾のインフラ整備に努めた後藤新平が登場するが、彼は台湾で今なお尊敬されているそうだ。
この本を買うとき、少し下の段に司馬遼太郎の『街道をゆく 台湾』があった。
読むべきだった。本書の予備知識は司馬遼太郎の本の中に含まれているようだ。
歴史の重さを感じ、歴史を知らない自分の軽さも感じる。
日本人よ卑屈になるな、という著者の気概がどのページからもヒシヒシと伝わってくる。
やや難しいが、日本人なら台湾の歴史も詳しく知っておくべきで、ぜひ一度は読み終えて自分の心にストックさせておきたい書物である。
近年、台湾では日本統治時代を正しく評価する歴史教育がスタートした。ところが、日本では自虐史観という“虚構”が、日本人から「自信」と「誇り」を奪ってしまった。本書では「台湾には日本が今こそ学ぶべき“正しい日本史”がある」とする筆者が、「日本人よ、自信と誇りを取り戻せ」と訴える。昨年7月に単行本化されたが、小林よしのり著『台湾論』騒動の中で、販売中止に追い込まれた「問題の書」を緊急文庫化!
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