イチロー「野球にウソは通じない」
「第12回イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に出席したイチローのコメントが中日スポーツに掲載された。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/baseball/news/CK2007122402074585.html
コメントのみ引用する。
◆「大人の世界ではウソをつかなければならないときがある。僕もたまにつきます。でも、野球にウソは通じない。体で覚えることしかできないことを、君たちは野球を通じて学んでいるんです」
◆「例えばイチロー選手のまねをすることを『イチローだからできるんだ』と言ってやめさせないでほしい。まねをするときは成長できるとき。やってみてダメだったら次を考えればいいんです」。
1つめは少年向け。
2つめは保護者向け。
どちらも含蓄がある。
体を使わなければ身に付かない知識もある。これを「暗黙知」と言う。
たとえば、自転車の乗り方は理屈で説明するのは難しいが、乗れてしまえば、ずっと忘れない。
本や映像で学べる知識は「形式知」と言う。
本や映像でも学べるが、そこには限界がある。「畳の上の水練」という言葉もあるから、机上の学問だけで全て分かったような気になるなということでもある。
一方の「マネ」のすすめも素晴らしい。
「学ぶ」は「まねぶ」に由来する。
イチローを特別視して、あきらめるてはいけない。
イチローに少しでも近づきたいと「マネ」る行為を否定してはいけない。
とにかく「イチローは天才だから・特別だから」と思ってしまったら、そこからの学びはなくなるし、成長もなくなるのだ。
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