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January 24, 2008

「教室はまちがうところだ」

 「教室はまちがうところだ」の詩を掲示している先生は見たことがあるが、自分は使ったことがない。
 昨日の中日新聞で、作者が蒔田晋治さん、1967年静岡市立東中学校2年8組の学級通信「はだかんぼ」5月8日号で掲載したのが最初だったことを知った。またたく間に全国に広がったことも。
 その蒔田晋治さんが、この12日に亡くなったということで紹介されていた。
 この詩が97行もあるとは知らなかったので、いろいろ検索してみた。
 たぶん、これかな?というものが、下記の詩だ。
 原典(出版物)にあたっていないくて心苦しいが、とりあえずネット検索してみた。
 自分が、この詩を使ったことがないのは、しょせんスローガンに終わるなら意味がないと思ったからだ。
 この詩を掲げるなら、子どもが「間違ってもいいんだ」と実感できる授業を確立しないといけない。
 詩だけ掲げて、正解主義の授業をしていたら意味がないのだ。
 と思っていたが、あらためて全文(らしいもの)を読んでみると、確かに「感じる」ものはある。
 このような詩を子どもが創るようなクラスでありたい。

========================
『教室はまちがうところだ』
          蒔田晋治

教室はまちがうところだ
みんながどしどし手を上げて
まちがった意見を 言おうじゃないか
まちがった答えを 言おうじゃないか

まちがうことをおそれちゃいけない
まちがいことをワラっちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを
ああじゃあないか こうじゃあないかと
みんなで出しあい 言い合うなかでだ
ほんとのものを見つけていくのだ
そうしてみんなで伸びていくのだ


・・・著作権がありますから、これ以降は削除しました。
以下のサイトを参照下さい。
http://kazeninaru.blog46.fc2.com/blog-entry-342.html

  出典『はだかんぼ』です。

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2008年は京都議定書の第一約束期間になる!

1月20日の中日新聞朝刊に「日本の温暖化対策 先進国で最下位」というショッキングな記事が掲載された。

http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2008012002080823.html
 日本の温暖化対策、先進国で最下位
 2008年1月20日 朝刊
 日本の温暖化対策の進ちょく状況は先進国の中で最下位、世界の排出量上位70カ国の中でも61位と最低レベルにあるとの評価を世界銀行がまとめた。1990年代後半からの電力自由化などによって、価格が安いが二酸化炭素(CO2)を多く排出する石炭の利用を増やしてきたことが低評価の最大要因となった。
 日本はエネルギーの使用効率が世界でトップレベルとされるが、各国の効率アップでその優位性が薄れてきた上、風力などの自然エネルギーの利用拡大も進んでいない。石炭への依存傾向も2006年度の使用量が前年度比1・2%増と変わっておらず、政府は、電力などのエネルギー供給体制を中心に抜本的な対策の見直しを迫られそうだ。
 世銀は、1994年から04年にかけての各国の(1)エネルギー利用量に占める化石燃料の割合(2)化石燃料中の石炭、石油、天然ガスの構成比(3)国内総生産(GDP)当たりのエネルギー使用量(4)1人当たりGDP(5)人口-の5つについて、CO2排出量の増減との関連などを数値化して評価、順位を付けた。
 分析では、日本はGDPや人口の伸びから予想される以上にCO2排出量が増加していることが判明。70カ国中56カ国が石炭よりも排出量が少ない天然ガスや石油への転換を進める中で、日本は逆に石炭の利用が増えた結果、約4200万トン排出量が増えていた。 GDP当たりのエネルギー使用量も、米国や中国、インドなど49カ国が改善している一方で、日本は悪化。総合評価は先進国中最低で中国やインドよりも下だった。

・・・そうなのか。最下位とは情けないなあと思う。
 しかし、前日、原発を建設できるのは5社中3社が日本企業だと知った。
 「原発 争奪」で検索したら、「米原発 日本勢同士の受注争奪戦」というニュースがヒットした。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/72858/
 米政府のエネルギー政策の転換で再開される原子力発電施設の新規建設では、三菱重工業、日立製作所、東芝といった日本の原子力機器メーカーが中核的な役割を担い、日本勢同士の受注争奪戦になりそうだ。スリーマイル島事故以降、米国内で原発新設が途絶えたことから、米原子力大手のウエスチングハウス(WH)が東芝に買収されたように、米メーカーはものづくりの力を落としている。そうした中で日本メーカーは、国の原子力推進政策のもとで建設実績を積み重ね、より安全性を高めた次世代原子炉を開発、製造力を高めてきたためだ。
 いまや原発建設で先進的なものづくりの技術力を持つのは日本の3社と、原子力利用に前向きなフランスなど欧州の一部メーカー。このため、米国や大幅増設を計画する中国などの原発新設市場では、日本企業など限られたプレーヤーが虎視眈々と受注獲得に動き出した。
 東芝のWH買収や、日立と米ゼネラル・エレクトリック(GE)の原子力事業の統合、三菱重工と仏原子力大手アレバグループの技術提携といった昨年以降の相次ぐ合従連衡も、受注争奪戦に向けた日本勢の海外市場への橋頭堡(きようとうほ)固めだ。海外事業の強力なパートナーを得た日本勢は、三菱重工が原子力事業の売上高で10年後の2017年度に3倍の約6000億円を計画。日立も原発の新規案件の売り上げ計上が本格化する「15年度以降はGEとの合弁分を含め、少なくとも5000億円の事業規模が見込める」(丸彰・執行役員常務電力グループ長)と、大幅な成長見通しを立てている。

・・・もし、世界の原発建設で日本企業が大きな役割を果たしているなら、それも「日本の温暖化対策」ではないか。
 おそらく、そのような発想が「排出権取り引き」だ。ただし、排出権は先進国同士では適用されないようだ。
 当然のように排出権取り引きが進んでいると思っていたら、そうでもないようだ。
 22日の中日新聞社説は「排出権取引 早く始めた方がいい」と題したもので、
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2008012202081312.html
◆京都議定書の約束期間が始まって、温室効果ガスの排出量を売り買いする排出権取引市場が急成長しつつある。いまだ尻込みを続ける日本。どうせいつかは参入するなら、早く始めた方がいい。
◆日本では、上限設定が企業の国際競争力を阻害するとして、経団連を中心に反対の声が根強く、「総合的に検討すべき課題」のままだ。

とある。ただし、実情がよく分からない。
◆新たな削減数値目標の設定や排出権市場への参入に消極的では、温暖化対策そのものに消極的だと国際社会に受け取られても仕方がない。北海道洞爺湖サミットで発揮すべき、温暖化対策での指導力にも影響を及ぼすだろう。冒頭はも次のようにある。
とあるように、「日本の温暖化対策 最下位」という悪印象をすりこまれる前に、日本企業の最先端の環境対策技術をアピールすればいいのに、と思えてならない。

http://www.env.go.jp/earth/report/h14-01/
の環境省のPDAファイルによると、京都議定書の第1約束期間である2008年から2012年が始まるまでは、助走期間として扱われていることが分かる。
 とはいえ、ついに2008年、第一約束期間が始まったのだから、試行錯誤中は言い訳にもならない。
 2008年は、プランでなく実現力が問われている。
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=1031&hou_id=1514
なども読み込んでみよう。

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3293161.htmlによると、
================
日本で排出権取引ができないのは「国内」に関してだけです。
国際間では取引できます。
但し、取引の相手国で認めている場合だけですが。
で、日本で出来ないのは産業界の反対で割り当てが出来ていないためです。
要するに取引の基準となる量が無いので取引が成立しないのです。
================
とある。
 分からないことだらけだからこそ、もっともっと追求していこう。

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January 12, 2008

コメからエタノール

中日新聞1月11日の県内版に「コメのバイオ燃料試乗 県公用車走行試験始まる」との記事が掲載された。
ネット検索したら、名古屋タイムズの公式WEBがヒットした。
http://www.meitai.net/archives/20080110/2008011006.html 

愛知県は10日、バイオ燃料による公用車の試乗会を名古屋市中区の県庁駐車場などで行った。公用車に同燃料を使用したのは東海地方初という。燃料はコメから製造したバイオエタノールとガソリンを混合した「E3」。
 「E3」20リットルを給油したトヨタクラウンに試乗した稲垣隆司副知事は「乗り心地は変わらなかったがE3は地球温暖化対策の取っ掛かり。県内には木材をはじめバイオ燃料になるストック資源が豊富にある。コメ以外も検討したい」と話した。~後略~

大事なのは数値だと思っている。
中日新聞の記事と重ねると
◆主食でない品種「タカナリ」「ハバタキ」
◆収穫量は15キロ
◆バイオエタノールは4.8リットル
◆E3のガソリンの製造量は、約170リットル。
◆生産コストは1リットル553円

 コメのバイオ利用は、遊休農地・余剰米の有効利用で、まさに「水田」が「油田」になる。
 それにしても、生産量(走行試験)というには、4.8リットルは、あまりにも微量で未来の展望もなにもあったものではない。
 ちなみに、環境省は2010年のエタノール国内生産量を約3万キロリットルと見込んでいるそうだ。

新潟県でも、コメを用いたバイオ燃料プロジェクトがある。
http://www.jacom.or.jp/kensyo/kens101k06070401.html

バイオエタノールを製造するプラントについての推計調査結果では、1万5000トンの原料米を使うと、現在の製造技術レベルで年間6700キロリットルのエタノール生産ができることが分かった。
 新潟県内の不作付け水田は約7600ヘクタールあり、これを解消すれば約6万トンの原料米の生産が見込めることから、十分に原料はまかなえるという。
 また、かりに、このプラントから7500キロリットルのエタノールが製造されるとすれば、E3ガソリンにすると25万キロリットルの量になるという。

愛媛県のプロジェクトに数値はなかった。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070507c6b0701r07.html

環境省は、廃木材利用のバイオ燃料を公用車に利用している。り。
http://eco.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=2007111201937n2
(11/9)環境省、関東の公用車でも廃木材バイオ燃料使用開始

 環境省は9日、廃木材を発酵させて作ったバイオエタノールをガソリンに3%混ぜた「E3」燃料の使用を東京・霞が関の本省の公用車などで開始した。E3燃料の供給は、同省の実証事業の一環として先月から大阪府内のガソリンスタンドで始まっているが、関東では初めて。
 
 「経済産業省と農水省は10月から、別の輸入バイオ燃料を公用車で使用している」と書いてあった。どんなバイオ燃料かも気になるところである。

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January 11, 2008

高温超電導ケーブル

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ガスに比べて、電気はモッタイナイと書いた。
それは「送電ロス」が発生するからだ。
これに対して、今さらながら知ったのが「高温超電導ケーブル」
きわめて電気抵抗の少ない電線で、アメリカでは「オルバニープロジェクト」として実証試験プロジェクトが行われている。
以下は2006年7月の記事。
http://www.sei.co.jp/news/press/06/prs457_s.html
2007年11月までの運用だから、すでに試験は終了しているということになる。

===========================
米国では、昨年制定されたエネルギー法において送電網の近代化が国家的な課題として位置づけられ、2030年には全米に強固な超電導ケーブル送電網を構築する計画が検討されています。
===========================

世界が注目するニッポンの環境技術の1つが、高温超電導ケーブルだ。
アメリカでは国家的な課題になっているそうだが、日本ではどうなのだろう。
二酸化炭素削減に関してアメリカはやる気がない、とよく言われるが、送電網も国家的に取り上げられている。
バイオエタノール燃料もアメリカでは進んでいる。自家用車の乗り入れ規制も。

技術提供する日本では動きをあまり感じない。もっともっと、みんなが関心を持たないと!

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January 10, 2008

バイオエタノールは、セルロース系へ

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話題になるバイオエタノールの成分は、トウモロコシや砂糖きびといった食糧であるため、バイオエタノールの特需をあてこんだ穀物の値上がりが食糧不足を招く事態になっている。
だから、バイオエタノールだからと手放しで喜んではいけない。
バイオエタノールが石油の代替えになったとしても、食糧の代替えになるようでは本末転倒だ。

したがって、バイオエタノールは「食物以外」の作物から得る方向が望ましい。
それは「セルロース系」と呼ばれる稲わらなど食用部分を取り除いた後の植物繊維などである。
詳しくは、こちら。
http://www2.kobe-u.ac.jp/~naomio3/researches/bioethanol.htm

ホンダが、このセルロース系バイオエタノールに取り組んでいる。
http://www.honda.co.jp/news/2006/c060914.html
この動向にも注目していきたい。
とはいえ、このホンダのニュースは2006年9月のもの。
「注目する」と言うには、あまりにも「今さら」なのである。

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January 08, 2008

2007年4月から、バイオガソリンは試験販売

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・・・上の図は、日本石油のHPより。
 宮古島のバイオエタノールのプロジェクトの頓挫は、ETBEを利用する方針を石油業界が決めたからだそうだ。
 日本石油協会のHPに、すでに、バイオETBEを配合した燃料=バイオガソリンの紹介があるし、既に2007年 4月から首都圏で試験販売されていることも知った。
http://www.paj.gr.jp/eco/biogasoline/index.html

日本政府は、国全体の温室効果ガス排出量削減策のひとつとして、輸送用燃料からの二酸化炭素排出量の削減を掲げています。そのために、自動車の燃費を向上させることに加えて、自動車用の燃料にバイオ燃料を導入することを決定しました。具体的な目標数値として、2010年には原油換算50万klのバイオ燃料を輸送用燃料に導入することとし、このうち21万kl相当分のバイオ燃料導入を石油業界に対して要請しました。
これまでもガソリンの無鉛化やガソリン、軽油、重油の低硫黄化を進めるなど環境問題に積極的に取組んできた石油業界では、この目標数値の達成に積極的に行動・協力するため原油換算21万kl相当分の「バイオETBE」を配合した「バイオガソリン(バイオETBE配合)」を販売(流通実証事業)することを決定しました。そしてこの目標に向けて、2007年4月末から試験販売(流通実証事業)を開始することにしました。
バイオガソリン(バイオETBE配合)の販売(流通実証事業)体制は2007年4月には首都圏50箇所の給油所で販売(流通実証事業)を開始します。その後2010年の全国への本格導入に向けて徐々に販売給油所を拡大していく方針です。
今回販売するバイオガソリン(バイオETBE配合)は、海外からバイオETBEを輸入し、日本国内でレギュラーガソリンに配合しています。石油業界としては、2010年の本格導入に向けて着実にバイオガソリン(バイオETBE配合)の導入を進めていくため、まず首都圏の50箇所の給油所でバイオガソリン(バイオETBE配合)の販売(流通実証事業)を始め、徐々にこれを拡大していく方針を決めました。2008年度には100箇所に給油所を拡大し、国内でのETBE生産体制の整備もあわせ、2010年度には本格的に導入する予定です。

 バイオのエタノールを混合するのではなく、バイオのETBEを混合するからバイオガソリン。
 以前、販売されていた高濃度アルコール燃料は、含まれるアルコールがエンジン洗浄の役割を果たしていると聞いた。
 ETBEも洗浄剤として取り扱われている。
 洗浄剤入りのガソリンが、「バイオ洗浄剤」だから、バイオガソリンということになる。
 なんか、少しずつ分かってきた。

 あとは、次の点。
1)ETBEには安全性を疑問視する意見もあるが、バイオETBEはどうなのか?
2)今は、バイオETBEは輸入依存だが、今後、どうなるのか。国内生産の見込みはあるのか?
3)バイオエタノール3%の「E3」程度の混合はOKとして、E10・E50・・・何%まで可能なのか?
4)穀物利用は食糧生産とのバッテイングが問題になる。食糧以外の植物で量的にはまかなえるのか?
5)全国販売するだけの輸入量のめどはあるのか、あるいは国内生産量のめどはあるのか?

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電気エネルギーは、モッタイナイ

今年に入って、テレビで「温暖化」「CO2削減」の特集が多く見られた。
夏の洞爺湖サミットまでに、ホスト国日本が何ができるかが問われているからだろう。
 電気とガスの違いについては、以前も書いた。
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2007/02/post_a4fb.html

 電気エネルギーの問題を次の2点だと考えた。、
(1)送電ロス
(2)そもそも高速タービンを回すほど高温にしておいて、お風呂や調理ではモッタイナイ

 さて、1月7日の中日新聞のコラム「マイナス80」で、名古屋大学教授の竹内恒夫氏が、最後に次のようにまとめている。
===============================
日本の家は、熱を使う、特に電気を熱源とする機器を数多く持つようになりました。日本のように、発電所から電気を直接の熱源とすると、発電のために使う石炭・石油・天然ガスが実にモッタイナイのです。
===============================
 竹内氏は、これ以上述べていないので、送電ロスの事を述べているのか、電気を熱源とすることの無駄を述べているのか、はっきりしない。
 はっきり「電気」を批判してはいないし、湯沸かしや調理ならガスの方が良いとは一言も言っていない。
 昔の家庭は薪や炭を利用したが、薪や炭は木質系バイオマスであり、カーボンニュートラルな燃料と言うにとどめている。
 物を燃やせばストレートにCO2が発生しそうだし、ダイオキシンもあるんじゃないかと疑われる。でも炭や蒔はカーボンニュートラルだから、問題ないのだ。
 一方、電気はクリーンで安全で環境にやさしそうだと思われる。もちろんお年寄りや幼児には電気による調理は安心だ。しかし、目に見えない火力発電所では、せっせとC02が吐き出されている。
 目の前の事象にとらわれず、マクロに環境を考えるようにしないといけない。
 CMに惑わさたり、イメージに惑わされたりしてはいけない。

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January 06, 2008

バイオエタノールとETBE

宮古島のバイペエタノール構想の頓挫は石油業界との見解の不一致のようだった。
次のニュース記事に詳しかった。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_08010551.htm

宮古島は、エタノールの原料になるサトウキビの生産が盛んで、国の補助金などで島内2か所の製糖工場にエタノール製造設備を併設し、年間約750キロ・リットルを生産する計画だった。構想は島内の産業振興にも役立つと期待されていた。
 しかし、島内で16か所の系列スタンドを抱える新日本石油など元売り大手が協力を拒み、全量切り替えの構想は困難になった。
 元売りの業界団体である石油連盟(会長=渡文明・新日石会長)はE3とは別方式の、エタノールを化学反応させた「ETBE」と呼ばれる燃料添加剤とガソリンの混合燃料の普及を進めている。「E3は水が入るとエタノールが溶けて分離し、品質維持が難しい」(渡会長)ことなどが協力を拒否した理由だ。

 ETBEとは、エチルターシャリーブチルエーテルで、オクタン価を高める為の添加剤として用いられるらしい。
 ETBEについては、次のブログに詳しい。2005年3月の記事である。
http://tftf-sawaki.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/etbe.html

ガソリンにバイオエタノールを混合した「E3」とか「E10」というのは聞いたことがあるのだが、これについては環境省が推進している反面で、石油業界から品質等を理由に強い反対がある他、ガソリン以上にNOx発生が増えるという懸念もあるらしい。
で、最近注目を浴び始めているのがETBEらしい。これを7%程度添加すると、E3と同等のCO2削減効果が期待され、石油業界も導入には前向きらしい。

というように、バイオエタノールより、添加剤のETBEの方が環境に優しいという意見のようだ。
 次のような記事もあった。2007年3月の記事だ。
http://techtech.jp/jdl/weblog/blog/10/13968
 
石油業界のバイオ燃料組合、ガソリン添加剤・ETBEを来月輸入開始
 [ 2007年03月07日 10時00分 ]
 石油業界が設立したバイオマス燃料供給有限責任事業組合(東京都港区)は、バイオエタノールに添加剤を加えたエチル・ターシャリー・ブチル・エーテル(ETBE)を4月から輸入する。
このため受け入れ基地となる新日本石油根岸製油所(横浜市磯子区)に受け入れ桟橋やパイプラインを設置する。さらに同社は休止中のメチルターシャリー・ブチル・エーテル(MTBE)のプラントに数十億円を投じて今秋からETBE用に転換。プラント改造で先陣を切る。
 石油業界は京都議定書で定められた二酸化炭素(CO2)の削減目標を達成するため、2010年には36万キロリットルのバイオエタノールを導入。すべてをエタノール3%とイソブチレンを混ぜたETBEでの製品化を目指している。このためバイオエタノール、ETBEの輸入と国内各社への輸送を担当する有限責任事業組合を設立。運営を始めた。5月からまず首都圏の50の給油所(SS)で実証を行うため、新日石の根岸製油所にフランスからETBEを輸入する。このため3月末までに流通実証事業として桟橋の改造やパイプラインを新設。貯蔵タンクは既設タンクをベースに、専用2基のタンクとETBEブレンド用のガソリンタンク1基(いずれも容量は1万8000キロリットル)に転用を図る。船は月1回のペースで6700キロリットルを運ぶ。このタンクから各社が直接、各地のSSにETBEを供給する。(日刊工業新聞)

一方、ETBEの危険性については、次のブログに詳しい。2007年5月の記事である。
ネットで関連記事は見つかられたが、結論を1つにまとめられない。

http://ameblo.jp/doe136/entry-10033231566.html

以前軽く触れましたが、ETBEはエタノール直接混合と比較し絶対優位であるかのような説明が石連からなされています。 また、同時に現時使用している国がドイツ・フランス・スペインなのでその有毒性など十分究明されていないがたぶん問題が無いのではないかと発言し、現在ちょっと後悔をしています。 何故なら、毒性・発がん性等、安易な解釈は許されるものではないからです。

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January 05, 2008

バイオエタノール構想の頓挫

 宮古島の「バイオ燃料島構想」が頓挫、石油業界協力せず(読売新聞)という厳しいニュースが流れた。
http://newsflash.nifty.com/news/tk/tk__yomiuri_20080105it04.htm
 

政府が沖縄・宮古島で計画していた「バイオエタノール・アイランド構想」が事実上、断念に追い込まれたことが明らかになった。
 政府は、宮古島の自動車用ガソリンを全量、バイオエタノール3%分をガソリンに直接混合する「E3」に切り替えようとしたが、別方式のバイオ燃料を採用した石油業界の協力が得られなかった。政府は今年7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で地球温暖化対策をアピールする予定だっただけに、構想の断念は痛手となりそうだ。
 この構想は、経済産業省や環境省など6府省が進めている。2008年中に宮古島にある全19か所のガソリンスタンドで、ガソリンに代わってE3を販売する計画だった。宮古島では乗用車約3万5000台が年間約2万5000キロ・リットルのガソリンを使っている。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=6417
が、平成17年10月の環境省の発表資料である。

沖縄県宮古島におけるバイオエタノール混合ガソリン(E3)実車走行試験の開始及びサトウキビ由来バイオエタノール生産設備の起工について  環境省は、沖縄県宮古島において、10月7日から、バイオエタノール混合ガソリン(E3)の実車走行試験を開始するとともに、サトウキビ糖蜜からバイオエタノールを生産する設備の建設に着手します(事業実施者:株式会社りゅうせき)。  この事業は、現在は飼料程度にしか利用されていない沖縄産サトウキビの糖蜜を原料に、燃料用バイオエタノールを高効率で生産する技術を開発し、実証プラントにおいてエタノールを生産するとともに、エタノールを3%混合したガソリン(E3)を製造し、それを用いた実車走行試験を行うものです。  実車走行試験は、沖縄県宮古支庁及び宮古島市の公用車50台を用いて開始し、徐々に対象車両を拡大していく計画です。当面は島外から調達したバイオエタノールを使用しますが、糖蜜からエタノールを生産する設備の建設及び試運転が完了する今年度末以降は、沖縄産糖蜜から生産されたエタノールを用いてE3を製造し、実車走行試験に用いる予定です。

http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2007/01/post_3949.html
に書いたのは、アサヒビールのプランだから無関係か。

 世界的にも、バイオエタノールの需要で食料に供給されるべき穀物の値段が高騰するという問題が起きている。
 サトウキビを利用した宮古島のプランの頓挫についての石油業界の詳しいコメントを確かめてみたい。

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January 03, 2008

昔読んだ本

Hitome 自閉症の特ちょうの1つに「ふり遊び」ができないことがあるのだそうだ。
 「ふり遊び」とは、みたて遊びというか、あるつもり・なったつもりで「ごっこ」をする遊びだ。
 昔、読んだ小説に出てきた覚えがある。
 友達といっしょに「ごっこ遊び」ができなかった。
 「そこに池があると思って跳び越える」ことができない女の子だったと思う。

 確か、新井素子だった。タイトルは分からないが、地球滅亡まで残り1週間という設定だった。
 「あなたのためにチャイニーズスープ」でカニバリズム(人肉食)が出てきてびっくりした記憶がある。
  
 検索して分かった。「ひとめあなたに」だ。あらすじで確かめた。
 
 このように以前読んでタイトルが思い出せない本も探すことができる。
 ネット時代のありがたさを痛感した。

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January 02, 2008

がんばれ!万能細胞

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 昨年から、万能細胞が注目されている。
 今年は、日本の威信にかけて、その発展が注目されている。
 もちろん、自分は何も寄与できないが、せめて子供たちに、この研究の意義を伝えていければと思う。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008010100031&genre=G1&area=K10

によれば、

2008年は、病気や事故などで傷んだ臓器・組織を修復する「再生医療」の元年となりそうだ。人間の体細胞から、あらゆる細胞や組織になる可能性を秘めた万能細胞「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」の作製に、京都大の山中伸弥教授が世界で初めて成功したからだ。「ノーベル賞級」との賛辞もある中、世界の研究者が実用化へ動きだしている。

とある。新年にふさわしい紹介記事だ。

日本と激しい研究競争を繰り広げる米国でも、マサチューセッツ工科大のチームが、マウスからiPS細胞を作り、さらに遺伝子組み換えして戻し、遺伝性の貧血を改善させることに成功した。  米国ではiPS細胞の研究に、10年間でカリフォルニア州政府が3000億円、マサチューセッツ州が1200億円という巨額の投入を決める中、日本も異例の速さで山中教授の支援を決めた。iPS細胞の特許を米国に独占され、日本発の研究成果が自由に活用できない事態が懸念されたからだ。  文部科学省は今後5年間で100億円を研究費に支出する方針で、京大は全国の研究者が集う「iPS細胞研究センター」を年内に着工する。最終的には延べ1万平方メートルの施設規模で、再生医療を実現するための研究拠点として期待は高まる。  山中教授のもとには、日米の製薬会社から共同研究の申し込みが殺到している。iPS細胞から作った組織にどんな成分が効くかを試し、新しい治療薬を開発する研究はすぐにも始まりそうだ。

といったあたりに、うかうかしていられない状況も感じられる。
 この分野でぜひ日本がアメリカに負けないよう、ささやかながらエールを送ろう。
 読売新聞では昨年8月に紹介記事が書かれている。

http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20060811ke01.htm?from=goo
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060811ik02.htm

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January 01, 2008

自己責任で主張しよう!

 1月1日の新聞は、いろいろ示唆に富む。
 たとえば、中日新聞の元旦の社説。
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2008010102076491.html
は、現在の日本の格差社会の現状を憂えている。

◆年収二百万円以下が千二十三万人(〇六年)。相対的貧困率(平均所得の半分に満たない人の比率)はOECD諸国中、米国に次いで世界二位。
◆ 生活保護受給者の百五十一万人と国民健康保険の滞納は四百八十万世帯で過去最高記録。
◆若年層に絞ると、四人に一人が非正社員で、三人に一人は年収は百二十万円ほどとの調査も。
◆パート・アルバイト男性の四人に三人が親元に身を寄せて、結婚は極めてまれ。
◆若者たちの無職や低賃金が個人の資質や努力の足りなさでなく、経済社会システム問題や大変革時代との遭遇に由来
といった指摘は、新年早々ではあるが、油断できない現実の厳しさを示している。

 ところで、この日の中日新聞には次の新春対談があった。
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「幼児化ニッポン」明日はあるか
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 この中で内田樹さんが説いている。
◆格差論の類を読んでいても、ちょっとうんざりします。書いている人は三十代や四十代の人なんだけど、それだけ生きているということは、もうこのシステムのインサイダーじゃないですか。システムがうまく機能していないことについては彼らもすでに当事者責任があると思うんです。それなのに、このシステムの不調について自分には全く責任がないという前提から非をならす。
それって「私は未成年です」と宣言しているのと同じでしょう。

・・・この指摘は、新聞社説にもあてはまる。
 現状批判するだけで、新聞のようなマスコミとしての自分の責任に触れない物言いは、「未成年」であると批判されても仕方ない。
 もちろん、この論法で言えば、45歳を過ぎた自分も同罪である。
 いつまでも、他人事のように世の中を憂えたり、マスコミ批判するのではなく、自分のできることを、きちんと述べていかなくてはならない。
 今年は、そのような1年にしたい。

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