2007年4月から、バイオガソリンは試験販売
・・・上の図は、日本石油のHPより。
宮古島のバイオエタノールのプロジェクトの頓挫は、ETBEを利用する方針を石油業界が決めたからだそうだ。
日本石油協会のHPに、すでに、バイオETBEを配合した燃料=バイオガソリンの紹介があるし、既に2007年 4月から首都圏で試験販売されていることも知った。
http://www.paj.gr.jp/eco/biogasoline/index.html
日本政府は、国全体の温室効果ガス排出量削減策のひとつとして、輸送用燃料からの二酸化炭素排出量の削減を掲げています。そのために、自動車の燃費を向上させることに加えて、自動車用の燃料にバイオ燃料を導入することを決定しました。具体的な目標数値として、2010年には原油換算50万klのバイオ燃料を輸送用燃料に導入することとし、このうち21万kl相当分のバイオ燃料導入を石油業界に対して要請しました。
これまでもガソリンの無鉛化やガソリン、軽油、重油の低硫黄化を進めるなど環境問題に積極的に取組んできた石油業界では、この目標数値の達成に積極的に行動・協力するため原油換算21万kl相当分の「バイオETBE」を配合した「バイオガソリン(バイオETBE配合)」を販売(流通実証事業)することを決定しました。そしてこの目標に向けて、2007年4月末から試験販売(流通実証事業)を開始することにしました。
バイオガソリン(バイオETBE配合)の販売(流通実証事業)体制は2007年4月には首都圏50箇所の給油所で販売(流通実証事業)を開始します。その後2010年の全国への本格導入に向けて徐々に販売給油所を拡大していく方針です。
今回販売するバイオガソリン(バイオETBE配合)は、海外からバイオETBEを輸入し、日本国内でレギュラーガソリンに配合しています。石油業界としては、2010年の本格導入に向けて着実にバイオガソリン(バイオETBE配合)の導入を進めていくため、まず首都圏の50箇所の給油所でバイオガソリン(バイオETBE配合)の販売(流通実証事業)を始め、徐々にこれを拡大していく方針を決めました。2008年度には100箇所に給油所を拡大し、国内でのETBE生産体制の整備もあわせ、2010年度には本格的に導入する予定です。
バイオのエタノールを混合するのではなく、バイオのETBEを混合するからバイオガソリン。
以前、販売されていた高濃度アルコール燃料は、含まれるアルコールがエンジン洗浄の役割を果たしていると聞いた。
ETBEも洗浄剤として取り扱われている。
洗浄剤入りのガソリンが、「バイオ洗浄剤」だから、バイオガソリンということになる。
なんか、少しずつ分かってきた。
あとは、次の点。
1)ETBEには安全性を疑問視する意見もあるが、バイオETBEはどうなのか?
2)今は、バイオETBEは輸入依存だが、今後、どうなるのか。国内生産の見込みはあるのか?
3)バイオエタノール3%の「E3」程度の混合はOKとして、E10・E50・・・何%まで可能なのか?
4)穀物利用は食糧生産とのバッテイングが問題になる。食糧以外の植物で量的にはまかなえるのか?
5)全国販売するだけの輸入量のめどはあるのか、あるいは国内生産量のめどはあるのか?
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