コメからエタノール
中日新聞1月11日の県内版に「コメのバイオ燃料試乗 県公用車走行試験始まる」との記事が掲載された。
ネット検索したら、名古屋タイムズの公式WEBがヒットした。
http://www.meitai.net/archives/20080110/2008011006.html
愛知県は10日、バイオ燃料による公用車の試乗会を名古屋市中区の県庁駐車場などで行った。公用車に同燃料を使用したのは東海地方初という。燃料はコメから製造したバイオエタノールとガソリンを混合した「E3」。
「E3」20リットルを給油したトヨタクラウンに試乗した稲垣隆司副知事は「乗り心地は変わらなかったがE3は地球温暖化対策の取っ掛かり。県内には木材をはじめバイオ燃料になるストック資源が豊富にある。コメ以外も検討したい」と話した。~後略~
大事なのは数値だと思っている。
中日新聞の記事と重ねると
◆主食でない品種「タカナリ」「ハバタキ」
◆収穫量は15キロ
◆バイオエタノールは4.8リットル
◆E3のガソリンの製造量は、約170リットル。
◆生産コストは1リットル553円
コメのバイオ利用は、遊休農地・余剰米の有効利用で、まさに「水田」が「油田」になる。
それにしても、生産量(走行試験)というには、4.8リットルは、あまりにも微量で未来の展望もなにもあったものではない。
ちなみに、環境省は2010年のエタノール国内生産量を約3万キロリットルと見込んでいるそうだ。
新潟県でも、コメを用いたバイオ燃料プロジェクトがある。
http://www.jacom.or.jp/kensyo/kens101k06070401.html
バイオエタノールを製造するプラントについての推計調査結果では、1万5000トンの原料米を使うと、現在の製造技術レベルで年間6700キロリットルのエタノール生産ができることが分かった。
新潟県内の不作付け水田は約7600ヘクタールあり、これを解消すれば約6万トンの原料米の生産が見込めることから、十分に原料はまかなえるという。
また、かりに、このプラントから7500キロリットルのエタノールが製造されるとすれば、E3ガソリンにすると25万キロリットルの量になるという。
愛媛県のプロジェクトに数値はなかった。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070507c6b0701r07.html
環境省は、廃木材利用のバイオ燃料を公用車に利用している。り。
http://eco.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=2007111201937n2
(11/9)環境省、関東の公用車でも廃木材バイオ燃料使用開始
環境省は9日、廃木材を発酵させて作ったバイオエタノールをガソリンに3%混ぜた「E3」燃料の使用を東京・霞が関の本省の公用車などで開始した。E3燃料の供給は、同省の実証事業の一環として先月から大阪府内のガソリンスタンドで始まっているが、関東では初めて。
「経済産業省と農水省は10月から、別の輸入バイオ燃料を公用車で使用している」と書いてあった。どんなバイオ燃料かも気になるところである。
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