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February 16, 2008

食糧自給率を憂う自分の位置

 食糧自給率を憂うことも、中国への食糧依存を批判することも簡単だ。
 2月15日中日新聞夕刊の「紙つぶて」で、作家の宮内勝典氏が書いている文章に衝撃を受けた。
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中国製の冷凍餃子に農薬が入っていた。この事件によって露わになってきたのは、日本の食糧自給率の低さであった。だが、それを批判する資格は自分にはない。地を耕したこともなく、種をまいたこともなく、1粒の米も野菜も作ったことがないまま、いまもパソコンに向き合って自給率の低さを嘆いている。こうした矛盾をだれもが抱えているはずだ。糾弾する資格があるのは農業に従事している人たちにほかならない。
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 まさに、その通りだ。
 もちろん、そのように卑下してしまうと、当事者以外は何も言えなくなるから「言論封鎖」になってしまう。
 「だから口をつむれ」とは言わないが、自分の立脚点をしっかり自己認知しろ、ということは言えるだろう。
 「お前が偉そうに何を言うのか」と糾弾されないよう、自分が言える「分」をわきまえることが重要だ。
 それが今流行の「空気を読む」ということなのかもしれない。

 ちなみに、食糧自給率をどうするか、農業就業者をどうするかを授業で話し合うと、子どもでも、というか、子どもだから、というか「農業従業者の公務員化」が出てくる。
 これは、社会主義経済か自由主義経済かということにもあるのだが、義務教育だって公務員が支えているのだから、食糧自給を公務員が支えることは決しておかしな発想ではない。
 雇用がない・働き口がないという問題も深刻だが、
 農業の跡継ぎがいないという問題も深刻である。
 ところが、この2者は容易につなげられない。 
 「利益の上がる農業」がなかなか成り立たないからだ。
 そして日本の農業の利益が上がらない原因が、安い食糧の輸入依存なのだから、この「負の連鎖」は根が深い。

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