道路特定財源の無駄遣いの本質は?
冬柴国土交通相は14日の衆院予算委員会で、ガソリン税などを原資とする道路特定財源で中部地方整備局名四国道事務所が2004年8月、アロマセラピーの器具を購入していたことを明らかにしたそうだ
ニュースの見出しの「アロマ器具購入」もセンセーショナルだ。
で、金額は2台で約46000円。
それは、果たしてとんでもない数値だろうか。
記事の後半には、道路事業宣伝のミュージカル公演費用が3年で約5億2600万円が道路特定財源から支出されたともある。
明らかにケタが違う。
4万円のアロマセラピーや、数万円の野球道具やカラオケセットは、イメージしやすいから批判も起きやすい。
逆に何億・何十億の無駄な道路や橋、ミュージカルなどは、数値が大きすぎて批判しにくいのだろうか。
「アロマセラピーすみません」「カラオケセットすみません」とわびて、数十万円の無駄遣いが正されたとしても
何億・何十億の無駄が見逃されては全く意味がない。
小さな無駄にこだわって、大きな無駄が糾弾されないのであれば、それは、まさに「木を見て森を見ず」ではないか。
全国のアロマセラピーやカラオケセットをいくら節約しても、道路1mの建設費にもならない。
そのことを十分意識して、糾弾しなければ、時間の無駄・紙面の無駄なのである。
レジ袋節約ばかり注目して、もっともっと大きな石油浪費が話題にならないのと同じ構図がここにある。
・・・・このブログは、社会批判として書いたのではない。
これも1つの「メデイアリテラシー」の好教材だと考えている。念のため。
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