観光教育は大事な仕事
「観光立国」というのは、これからの教育の大切な柱の1つになる。
諸外国に工業製品を買ってもらうのも、日本に観光してもらうのも同じように日本の収益になる。
だからこそ「観光」は「観光資源」とも呼ばれる。
春休みに家族で伊賀に行った。
伊賀市は、観光が整っていて大いに感心したが、なかなか記しておけなかったので、復習のつもりでまとめてみる。
(1)伊賀=忍者
伊賀忍者という「売り」を全面に出している。伊賀上野Ninjaフェスタのポスターが掲げてある。
何人かの子どもが忍者の衣装をレンタルして歩いている。
忍者屋敷を見て、忍者ショーを見て、手裏剣の実演も体験した。
3つとも有料だが、「伊賀しかない」と思うから、喜んでお金を払った。たくさんの観光客でにぎわっていた。
(2)伊賀城
お城はついつい見学してしまう。やはり高いところから見る景色はいいし、ましてお城は市内を一望できる位置にあるから、お城は「展望台」としての機能も高い。
(3)だんじり会館
たくさんの山車が陳列してあった。ここは観光協会事務局にもなっていて、おみやげ売場が充実していた。
伊賀のおみやげには何があるかが、よーく分かった。
(4)伊賀=松尾芭蕉の生誕地
芭蕉にゆかりの「みのむし庵」という所も立ち寄った。俳句の応募ポストがあったので息子は投函した。
関する施設も行った。しかできなおい
(5)神社・寺院
食事をした近くに「上野天満宮」があったので、お参りした。寺町といっていくつかの寺院が建ち並んだ通りも歩いてみた。
(6)まちなみ
車で通過しただけだが、町並みに統一感があった。パンフによると江戸~昭和初期の各時代の歴史を伝える建物が残されているのだそうで、銀行やお店も、古めかしい作りになっていた。「武家屋敷や近代洋風建築も多く、まち全体が建築ミュージアムといえます」という謳い文句がよく分かった。
(7)パンフ・マップ
「伊賀上野絵地図」はお店紹介も含め分かりやすいもので、多くの観光客が絵地図を持って歩いていた。
「伊賀上野城下町MAP」は、もう少し学術的な香りのする解説マップ。
解説項目は「伊賀上野城下町」「まちなみ・町家」「松尾芭蕉」「茶文化」「伊賀焼き」「伊賀忍者」「伊賀牛」「豆腐田楽」「伊賀くみひも」
伊賀上野観光協会のHP
(8)伊賀検定
最近あちこちで「ご当地検定」が行われている。伊賀学・伊賀検定もあるらしい。
さて、これらを春日井市にトレースして考えてみる(といっても、自分は春日井市出身者ではないので、穴が多い)。
それは、教師が全て埋めてしまうのではなく、たとえば6年生に、「これらの春日井版を作りとしたら、どうなるかな?」と考えさせればいい。
(1)伊賀=忍者なら春日井は????
分からない。春日井で観光ポスターを作るとしたら何を「売り」にするのだろう。
観光客が喜ぶ手裏剣体験のようなものは???
(2)伊賀には伊賀城があるが、春日井にはない。
お隣の小牧市には小牧城があるし、尾張旭にはスカイタワーがある。
お城はないが、「展望」でいうと春日井市役所の11Fの展望レストランと東海自然歩道の道樹山の山頂だな。
(3)伊賀には「だんじり会館」がある。春日井市は「小野道風記念館」か。
いちおう有料施設だが、殺伐としている。もちろんおみやげコーナーはない。
そもそも春日井にハッキリおみやげと言えるはあるのだろうか・・・。
確かに「サボテン生産日本一」なんだけど・・・http://babu.jp/~kasugaisn/saboten/index-sabo.html
(4)伊賀=松尾芭蕉なら、春日井は書家の小野道風ということになるが、インパクト弱いかなー。
イベントとして書の大会はある。
(5)春日井の神社・寺院
ヤマトタケルが立ち寄ったと言う内々神社は閑散としている。密蔵院も。
鷹来小学校の脇の伊多波刀神社もなかなか立派だけど地味だな~。
(6)まちなみ
鳥居松商店街は少しだけ町並みに統一感があって、昔の雰囲気を残している。
でも、観光客の来るほどの珍しさはない。
日本の代表的なニュータウンである高蔵寺地区。
高蔵寺ニュータウンをん活性化しようというイベントはあるが、内向けであって観光客を想定した外向けイベントではない。
(7)パンフ・マップ
観光課に案内図があったとしても、駅前にでも置いてないと意味がない。
商工会議所のHPにマップがある。
http://www.kcci.or.jp/kanko/index.html
(8)検定
最近あちこちで「ご当地検定」が行われているが、春日井で作るなら、どんな問題が考えられるだろう。
そういえば、自分が新任の頃、「春日井カルタ」があった。これも春日井のキーワードを集めていた記憶がある。
どこかで探して、何がPRされていたか確かめてみよう。
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